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MLB

「彼は過小評価されている!」前田健太は防御率No.1に達するとMLB記者が断言! 推挙を後押しする“必見データ”とは

THE DIGEST編集部

2021.03.14

多彩な変化球で名だたるバッターたちを翻弄。前田のピッチングスキルにMLB記者も首ったけだ。(C)Getty Images

多彩な変化球で名だたるバッターたちを翻弄。前田のピッチングスキルにMLB記者も首ったけだ。(C)Getty Images

 2016年にドジャース入団を果たし、メジャーリーグでのキャリアをスタートさせた前田健太。これまでに53勝を積み上げてきた右腕は今年初めて、開幕投手を担う可能性が浮上している。

 昨シーズンに6勝(1敗)を挙げ、防御率も2.70と好調を維持した。アメリカン・リーグのサイ・ヤング賞投票で2位に食い込む快挙を成し遂げた32歳は、この春のオープン戦でも順調な仕上がりを見せている。今月9日のオリオールズ戦では3回無失点で4奪三振を奪う好投を披露した。

 地元紙『Pioneer Press』は「ロコ・バルデリ監督は4月1日にミルウォーキーで行なわれる開幕戦で、誰にボールを託す考えであるかを公言していない。だがそれは、ケンタ・マエダと見て間違いないだろう」と太鼓判を押す。そんな前田に、MLBも期待を寄せている。

 現地時間3月12日、MLBは公式サイトで著名記者たちにアンケートを実施。今シーズンの両リーグで「最優秀防御率投手は誰になるか」を問いかけた。その特集記事のなかで、シェーン・ビーバー(インディアンス)、ゲリット・コール(ヤンキース)、ルーカス・ジオリト(ホワイトソックス)らとともに、前田も堂々名を連ねたのだ。その理由について、ジェイソン・カターニア記者は次のように説明する。

「球のスピードは球界トップレベルでもなく、いわゆる一級品でもない。だが、ストレートよりも成功を収めたスライダーと、沈み込むチェンジアップを効果的に多用して打者を誘惑するんだ。まったもって、強打を許さない投球術だと言える」

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 さらにカターニア記者は続ける。「昨シーズンのマエダの主な成績は、防御率2.70と0.75 WHIP。サイ・ヤング賞投票では2位になった。それでも、彼はまだ過小評価されているだろう」と訴え、データに裏打ちされた前田の凄みを強調した。

「彼の24.7パーセントという被ハードヒット率と、時速85.3マイル(137キロ)という打者の平均打球初速は、昨シーズンのメジャーリーグでも上位7パーセントに入っている。さらにツインズは、ホルヘ・ポランコとアンドレルトン・シモンズの二遊間をはじめとする守備が鉄壁だ。マエダを防御率ナンバー1に推すのは不思議かもしれないが、最大の武器であるカーブを効果的に多投している点も含めて、選択しない理由がない」

 メジャーの名だたるスラッガーたちを翻弄する前田。年齢を重ねて、進化を続けるそのピッチングで、開幕投手の大役を全うできるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部
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