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「あいつは怪物だよ」大谷翔平の“リアル二刀流”を目の当たりにしたサイ・ヤング賞左腕が脱帽!「ヤツは最高の選手になる」

THE DIGEST編集部

2021.03.22

大谷が投打両面で躍動。サイ・ヤング左腕もその資質に惚れ込んだ。(C)Getty Images

 現地時間3月21日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平が日米に絶大なインパクトを与えた。

 大谷はサンディエゴ・パドレスとのオープン戦に、2016年7月3日のソフトバンク戦以来、実に1722日ぶりとなる「1番・投手」で出場。5年前の一戦では、打っては初球先頭打者アーチ、投げては8回無失点10奪三振という衝撃的な活躍を見せたが、この日も、光り輝いてみせたのだった。

 1回表、まずは「打者・大谷」として打席に立つと、2018年にア・リーグのサイ・ヤング賞に輝いた左腕ブレイク・スネルと対戦。2球目の外角高めの速球に力負けせずスウイングすると、ヘルメットが外れながらもセンター前へヒットを放つ。そして2打席目は四球をもぎ取り、5回の第3打席では元セーブ王のマーク・マランソンから左中間へヒット。二塁まで到達するもベースから離れてアウトとなるミスを犯したが、3打席連続出塁を記録するのだった。

 投げても初回に失点こそしたが、3回の満塁のピンチを三振で切り抜けるなど4回2安打1失点5奪三振の粘投。2回と4回にも三者凡退に打ち取り、最速101.9マイル(約163キロ)を計時するなど、"リアル二刀流"はまず成功と言っていい形となった。

【動画】"サイ・ヤング左腕打ち!"大谷がヘルメットが取れながら意地のヒット!
 この投打の活躍に、誰よりも感銘を受けたのが他でもない、直接対戦したスネルその人だった。試合後、スネルは大谷ついて訊かれると、開口一番「あいつは怪物だよ」と一言。そしてこう続けた。

「ヤツは100マイル(約161キロ)を投げられて、打つこともできる。逆方向に打つのも得意だ。投打両面において最高の選手になるよ、めちゃくちゃ難しいことのはずなんだけどね」

 球界屈指のエースピッチャーがこの言葉。スネルはこの試合、投手としてだけでなく打席にも立っており、投打両面の才能を目の当たりにしたからこそ、これだけの称賛の言葉が出たのかもしれない。そして最後に、左腕はこうコメントした。

「投げて打つ。両方やって、ともにエリートレベルでこなす。本当に印象的だよ。みんなも、オオタニがフィールドで彼ができるものを、見たいと思うよね」。

構成●THE DIGEST編集部
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