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MLB公式が開幕投手をランク付け!ダルビッシュ有と前田健太の評価は?

THE DIGEST編集部

2021.03.30

今季開幕投手を務めるダルビッシュ有(左)と前田健太(右)。(C)Getty Images

 ダルビッシュ有と前田健太――開幕投手の大役を担う2人の日本人右腕の実力は、MLB各球団のエースと比べても、上位に位置付けられているようだ。

 2度目の開幕戦のマウンドに向かうパドレスのダルビッシュは、直近のレンジャーズ戦こそ3回、4四球、4失点と乱れたものの、それまでの2試合では5回を投げて0失点、無四球、7奪三振と、圧巻のピッチングを披露。実戦形式の練習でも好投するなど、本人も手応えを口にしている通り、準備は万端だ。

 早々に開幕投手の指名を受けていたツインズの前田も、オープン戦は5試合18回1/3を投げて、失点はわずか1、許したヒットは8本、奪った三振は22個、防御率0.49という文句なしの成績を残している。オープン戦最後の登板となったブレーブス戦も、指名の期待に応えるように、4回、無四球、無失点、4奪三振で締めくくった。

 日本時間4月2日の開幕戦が迫る中、MLB公式サイトは全球団の開幕投手をランキングにして特集。インディアンスのシェーン・ビーバーやニューヨーク・メッツのジェイコブ・デグロムら各球団のエース30人が並ぶ中で、ダルビッシュが4位、前田は9位にランクインしている。

 同サイトはダルビッシュについて、「ブレイク・スネルの名前が見出しに多くあがっていたかもしれないが、彼がパドレスのベストスターターだ」と綴っている。また、「彼はカブスがナ・リーグ中地区で優勝した一番の理由だ」と絶賛し、今季もサイ・ヤング賞候補になりうると伝えた。
 
 前田については、「2020年に成長を見せ、ツインズが待望していた1・2パンチを、ホゼ・ベリオスと共にローテーションのトップにもたらした」と称賛。「ア・リーグ中地区は今季はるかに厳しくなるため、同じことをもう一度繰り返さなければならない」と、昨季の再現に期待を示した。

 MLBの開幕投手は、2000年に日本人で初めて野茂英雄が務め、その後、松坂大輔、黒田博樹、田中将大、ダルビッシュと続き、前田で6人目だ。2017年にはダルビッシュと田中が揃って開幕戦に登板したが、そのときは田中は3回途中7失点で降板して敗戦投手となり、ダルビッシュは7回途中4失点でチームは敗れた。2人の日本人が開幕戦に登板するのはそれ以来2度目になるが、もし揃って開幕戦で勝利をあげることができれば、史上初の快挙となる。昨季は日本人歴代最高のサイ・ヤング賞2位に名を連ねた2人だけに、期待は高まるばかりだ。

構成●THE DIGEST編集部

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