3月31日に行なわれた第93回選抜高校野球大会、準決勝第2試合。明豊と中京大中京の対戦は、5対4で明豊が勝利。中京大中京のエース畔柳亨丞は4回途中からリリーフしたが、2.1イニングを投げたところで右ヒジ痛により緊急降板となってしまった。
「肩を作っていた時から、(右腕に)力が入らない状態だった」
試合後、畔柳がそう明かした。これまでの3試合すべてに先発し、いずれも110球以上に投げていた。「1週間500球」の球数制限までは残り121球だったが、その右腕には疲労が蓄積していたと畔柳本人も認めている。そのため、当初は5回まで先発の柴田青が投げ、畔柳は6回からリリーフする予定だった。だが、柴田は4回に一挙5点を失ってしまう。高橋源一郎監督から「行けるか?」と問われ、畔柳はエースの矜持から頷いた。
チームを勝たせたい一心で力投した畔柳は、ヒジの不安をよそに、6回には3者連続三振を奪うなど圧巻のピッチングを見せている。だが、「この時はいけるかなと思ったが、ベンチ帰ると右腕に力が入らなかった」という。治療に当たったメディカルスタッフからドクターストップがかかったため、無念の降板となった。
「不甲斐ない降板だった。申し訳ない」「次こそ日本一を勝ち取りたい」と悔しそうに振り返った畔柳だが、彼を責める者は誰ひとりいないだろう。今はドクターストップがかかったヒジの状態が、軽症であることを祈るばかりだ。
構成●SLUGGER編集部
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「肩を作っていた時から、(右腕に)力が入らない状態だった」
試合後、畔柳がそう明かした。これまでの3試合すべてに先発し、いずれも110球以上に投げていた。「1週間500球」の球数制限までは残り121球だったが、その右腕には疲労が蓄積していたと畔柳本人も認めている。そのため、当初は5回まで先発の柴田青が投げ、畔柳は6回からリリーフする予定だった。だが、柴田は4回に一挙5点を失ってしまう。高橋源一郎監督から「行けるか?」と問われ、畔柳はエースの矜持から頷いた。
チームを勝たせたい一心で力投した畔柳は、ヒジの不安をよそに、6回には3者連続三振を奪うなど圧巻のピッチングを見せている。だが、「この時はいけるかなと思ったが、ベンチ帰ると右腕に力が入らなかった」という。治療に当たったメディカルスタッフからドクターストップがかかったため、無念の降板となった。
「不甲斐ない降板だった。申し訳ない」「次こそ日本一を勝ち取りたい」と悔しそうに振り返った畔柳だが、彼を責める者は誰ひとりいないだろう。今はドクターストップがかかったヒジの状態が、軽症であることを祈るばかりだ。
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