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MLB

ダルビッシュ有、開幕投手の大役も無念の5回途中KO。指揮官がマウンドでのエピソードを明かす!「彼は私の目を見て、いけると…」

THE DIGEST編集部

2021.04.02

開幕戦は途中降板となったダルビッシュ。指揮官は「非常に良かった」と称えつつ、降板の決断に至った経緯を明かした。(C) Getty Images

開幕戦は途中降板となったダルビッシュ。指揮官は「非常に良かった」と称えつつ、降板の決断に至った経緯を明かした。(C) Getty Images

 4年ぶりに託された開幕投手の大役も、勝利は掴めなかった。

 現地時間4月1日、メジャーリーグの2021年シーズンが開幕。本拠地ペトコ・パークにダイヤモンドバックスを迎えたパドレスは、昨オフにシカゴ・カブスからトレードで獲得したダルビッシュ有をマウンドに送った。

 レンジャーズ在籍時の2017年以来、メジャーでは自身2度目の開幕投手となったダルビッシュだったが、4回途中93球を投げて8安打4失点でKOされてしまった。

 5回までに6点の援護があったダルビッシュだったが、ケテル・マーティにソロアーチを打たれると、四球後にアスドゥルバル・カブレラに2ランを浴びる。勝利投手の権利を目前に悪夢の降板となった。

 6奪三振と持ち味も見せていただけに、悔しさが残る結果だが、指揮官の信頼は揺らいでいない。試合後にジェイス・ティングラー監督は、「私は彼に対して大きな信頼を寄せているんだ」と降板を決断した際の心境を明かした。

【動画】相手打者が愕然! ダルビッシュ有が開幕戦で投じた98マイルのツーシームはこちら
「正直に言って、今日のダルビッシュは非常に良かったと感じていたよ。初回は当てられてはいたけど、強い打球は飛んでいなかったからね。ただ、相手の打線に良い打席を重ねられて、球数がかさんでいった。その後のダルビッシュは2、3、4回と非常にシャープだったと思う。初回に少し苦しんだことが5回の状況に繋がったかもしれない」

 5回にマルテに被弾し、さらに四球を出した段階でマウンドに向かったティングラー監督は、「この時に降板させる可能性があった」と明かす。

「あそこで彼がマウンドを降りる可能性はあったよ。ブルペンでヒルの準備ができていて、私もマウンドに向かったが、結局は私が考えを変えたんだ。今日は球数を85~90球ぐらいに収めたいと思っていた。勝利投手の権利を与えたくて、降板させにくい場合がある。ファンもスタンドにいたしね。彼が私の目を見て、『大丈夫、いける』と言ったから信頼したんだ」

 その後、チームが8-7で勝利したため、勝ち負けはつかなかったものの、後味の悪い結果に終わったダルビッシュ。次回の登板で名誉挽回を果たせるか、注目が集まる。

構成●THE DIGEST編集部
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