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MLB

「オオタニにとっても楽な道」“鉄人”リプケンの弟が大谷翔平のクローザー転向を提唱!「彼は打ちまくっているが…」

THE DIGEST編集部

2021.04.04

今春のOP戦では打ち込まれた大谷。そうしたなかで名OBが興味深いアイデアを口にした。 (C) Getty Images

今春のOP戦では打ち込まれた大谷。そうしたなかで名OBが興味深いアイデアを口にした。 (C) Getty Images

 エンジェルスに所属する大谷翔平の二刀流挑戦の行方は、現地でも高い関心事となっている。

 大谷は現地時間4月4日に行なわれるホワイトソックス戦での今シーズン初先発登板が濃厚視されているが、この試合で打者としても起用されれば、1903年にカージナルスのジャック・ダンリービー以来、史上3人目となるレギュラーシーズンで“リアル二刀流”をやってのけた選手となる。

 ただ、ここ数年は怪我に悩まされてきた大谷だけに、シーズンを通して二刀流をやらせる起用法を不安視する声も少なくない。事実、アメリカ・メディアの大半は、彼に対する期待を込めた内容の記事にも必ずと言っていいほど「健康であれば」や「ケガなく戦えたなら」という文言を前置きする。

 そうしたなかで興味深いアイデアを提唱する人物がいる。90年代初頭にオリオールズで活躍し、あの“鉄人”カル・リプケンJr.の弟としても知られるビル・リプケンだ。

 引退後は指導者としてアメリカ代表のコーチも務めたB・リプケンは、先月31日に放送されたMLBの公式番組『MLB Tonight』のなかで、「彼はスプリングトレーニングをとおして打ちまくったが、投げては10回と1/3で被安打15、14失点。何だこれって話だ」と切り出し、投手として大谷に“新境地”を提案したのだ。

【動画】超逸材打者タティスJr.がフルスイングで応戦! 大谷翔平の164キロの剛速球シーンはこちら
「防御率もよろしくないし、楽観視できるものじゃないね。ドジャース戦ではマメが出来た影響もあってけど、彼が喫したのは7失点だ。私は彼をずっと見ているし、二刀流が出来ないと言っているわけではない。もし、彼がコンスタントに100マイル(約160キロ)を投げられるなら、私は9回を任せるね。彼がDHで8回までプレーして、イニング間にフィールドを横切ってブルペンへ向かう。それで出てきてセーブだ」

 この意見に同じく番組に出演していた元レイズの主砲カルロス・ペーニャも「私も賛成だね。より現実的だし、クローザーならオオタニの負担も楽になる。仮にセーブで失敗しても、バッターとして取り返せるんだ!」とコメント。これにB・リプケンは、「それって凄くクールなことじゃないか」と呼応した。

「私は単純にその方がオオタニにとってもより楽な道だと思うんだ。メジャーで先発として成功するのは簡単じゃない。それはDHも同じこと。成功するには多くの努力がいる。でも、彼の打撃はもう保証済みだ。ならば、1イニングをきっちりと任せること。それが二刀流成功への道だ」

 すでにエンジェルスにはライセル・イグレシアスというクローザーがいるだけに、B・リプケンの大胆案が採用される可能性は限りなく低そうだが、果たして――。

構成●THE DIGEST編集部
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