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本塁打リーグ2位・打点7位! 大谷翔平が“自己分析”する打撃好調の理由は?「やっぱりヒザじゃないですかね」

THE DIGEST編集部

2021.04.11

メジャー屈指のスラッガーたる数字を残している大谷。進化の理由を自らが口にしている。(C)Getty Images

メジャー屈指のスラッガーたる数字を残している大谷。進化の理由を自らが口にしている。(C)Getty Images

 連日の活躍で、もはや驚きも小さくなってきたかもしれない。ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は現地時間4月9日、敵地でのトロント・ブルージェイズ戦に「2番・DH」で先発出場すると、走者一掃の二塁打、今季第3号のソロアーチを放つ活躍で、チームを勝利に導いた。

 この日の一発でメジャー通算50号に到達。262試合目/997打席目での達成は、”ゴジラ”松井秀喜の329試合/1393打席を抜いて日本人メジャーリーガー最速のスピード記録となった。

 大谷の活躍は、日本人という枠を外しても凄い。9日の試合を終えた時点で3本塁打はア・リーグ2位タイ、さらに4打点を稼いだことで10打点も7位まで浮上したのだ。打率.300、OPSも1.044という数字で、まさにメジャー屈指の強打者と言える結果を残しているわけである。しかも、ピッチングもこなしながら。

 果たして昨季は44試合で打率.190、7本塁打、OPS.657の不振、1試合たりとも打率3割に乗せたことがなかった中で、いかにして大谷は復活、いや進化ができたのだろうか。9日の試合後、大谷は好調の理由を”自己分析”している。
 
「やっぱりヒザじゃないですかね」と大谷。そしてこう続けた。「実際に、去年やってみて分かりましたが、(ヒザが)かなり重要なところだなと感じていますし、打撃でそこをしっかり気をつければ、逆にいい状態を保てるんじゃないかと思います」

 大谷は2年目の9月上旬、右ヒザにメスを入れた。実際のプレー面において、スプリントスピードなどが昨季悪化したわけではない。だが、ヒザを意識せずにかばっていたのか、自身のスウィングができていなかったことは、打撃成績を見れば明らかだ。

 開幕前にも大谷はこう語っている。「去年のオフはヒザのリハビリがメインだったので、強化するというのではなかった。今年はしっかり下半身はできたのかなと思う」。ヒザが完治したことで、大谷は2020年のオフに下半身強化を図った。

 そしてその成果は、9日の第2打席で明確に表れた。追い込まれながらも外角のチェンジアップに上手く合わせると、打球はぐんぐん伸びて右翼フェンス直撃の二塁打。態勢を崩されて右手一本のスウィングながらも、完治した右ヒザでしっかり踏ん張ることができており、驚異の打球につながったわけだ。振り返れば4月4日の試合でも、その下半身から生み出されるパワーによって、マイク・トラウトの持つ本塁打における打球速度の球団記録を更新する一発を見舞っている。

 健康状態を保てれば、二刀流・大谷翔平を阻むものはないのかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部

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