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プロ野球

「さらなる高みへの準備ができている」“最強左腕”・鷹モイネロのメジャー行きをキューバメディアが考察。「NPBとMLBで差はあるが…」

THE DIGEST編集部

2021.04.11

日本からメジャーへ。モイネロは最高の舞台でも活躍できるのか。写真:田口有史

日本からメジャーへ。モイネロは最高の舞台でも活躍できるのか。写真:田口有史

「現在、日本最強のリリーバーは誰か」

 おそらく、この問いを投げかけられたファンの多くは、ソフトバンクの中継ぎ投手の名を挙げるのではないか。リバン・モイネロ。キューバ出身の25歳サウスポーである。

 モイネロは2017年に育成契約でソフトバンクに入団すると、すぐさま支配下登録を勝ち取り、1年目から中継ぎの一角に。その後はキューバ代表招集による離脱がありながらも、2019年は60登板で防御率1.52、奪三振率13.04、昨年は50登板で防御率1.69、奪三振率14.44、40ホールドポイントを記録して最優秀中継ぎ投手賞に輝いた。

 残している数字も圧倒的だが、投げているボールは“凶悪”そのもの。左腕から投じる平均150キロ超のストレートはもちろん、スライダー、カーブ、チェンジアップの切れ味も抜群で、昨季は両リーグ1位の空振り率15.8%を記録するなど、文字通り打者を抑え込んで見せた。

 そんな”最強左腕”に関して、キューバメディア『スウィング・コンプレト』は現地時間4月8日、「さらなる高みへ:モイネロと信じがたい三振奪取能力の上昇」と題してモイネロを特集。メジャー移籍の可能性について言及している。
 
 同紙はモイネロのここ数年の活躍を振り返り、「昨シーズンの成績は、モイネロを日本球界最高のセットアップとして、そしてNPB最高のラテンプレーヤーたらしめるものだった」と総括。そして2018年からホールド数が13→34→38と上昇したことはもちろん、奪三振率も11.23→13.02→14.44と飛躍的に進歩している点は「能力の限界がないように思えてくる」と目を丸くした。

 そして、同メディアは、進境著しい左腕が「MLB関係者によれば、多くの識者がさらなる高みでのプレーの準備ができていると考えている」として、メジャー行きの可能性を示唆。さらに、「MLBとNPBでのレベル差や、環境面など成功に影響を与える要因はあるけれども、モイネロはどの球界においても相手を圧倒できるだけの資質を持っている」と、メジャーでの成功を後押ししている。

 確かにモイネロの投げているボールは、日本球界の枠に収まらないスケールだ。果たして、自身の前年にセ・リーグの最優秀中継ぎを獲得し、2020年からメジャーへ移籍した元中日のジョエリー・ロドリゲスのように、モイネロも旅立つのか。ホークスファンならずとも注目だろう。

構成●THE DIGEST編集部
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