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球界No1の超本格派デグロムの“負け運”が話題!平均159キロ、14Kでも勝てず「惑星でベストなのに…」

THE DIGEST編集部

2021.04.13

快投を続けているのにどうしてか勝てないデグロム。そのツキのなさが注目を集めている。(C) Getty Images

快投を続けているのにどうしてか勝てないデグロム。そのツキのなさが注目を集めている。(C) Getty Images

 米球界No.1投手の負け運が話題となっている。

 現地時間4月10日、本拠地シティ・フィールドでマーリンズを迎え撃ったメッツは、大エースのジェイコブ・デグロムを先発に送り込んだが、0-3で敗れた。

 デグロムのピッチングは今月5日に6回無失点と好投したフィリーズ戦に続き、この試合でも冴えわたっていた。平均99.1マイル(約159キロ)のフォーシームと切れ味鋭いスライダー、さらにチェンジアップでマーリンズ打線を幻惑すると自己最多タイの14奪三振をマークしたのだ。

 8回95球を投げて被安打5、与四球0、失点1という快投ぶりも、味方打線の援護がなく敗れ去ったデグロム。ちなみに奪三振14以上、与四球0、失点1で敗戦投手となったのは、2012年のジェームス・シールズに続いてメジャー史上2人目である。

【動画】米球界を驚嘆させたデグロムの3球連続100マイル奪三振シーンはこちら
 2018~19年に2年連続でサイ・ヤング賞に輝いたメジャー最強の超本格派右腕の“恵まれなさ”は、もはやメジャーリーグ・ファンにはお馴染みでもある。というのも、デグロムは2018年以降で防御率2.06をマークしているが、彼の登板試合でのメッツの戦績は36勝42敗と負け越している。

 どうして勝てないのか――。球界を代表するエースの不運にMLBの番記者であるアンソニー・ディコモ氏は「デグロムはこの惑星でベストのピッチャーなのに、野球の歴史で見ても屈指の本格派なのに、どういうわけか、負ける……」と嘆き、メッツ指揮官のルイス・ロハスも「あれだけ傑出しているのにね。無駄にしてると言われも仕方ない」と憂いた。

 『MLB.com』も「仕方ない。これも野球の一部だよ」と気丈に振る舞うデグロム本人の言葉を引用しつつ、「我々はあらゆることが克明に表れるようになった野球の時代に生きている。ゆえに勝利だけが重要ではない」と強調している。

 昨オフに球界屈指のタレントであるフランシスコ・リンドーアを補強したメッツ。そんな彼らにとって絶対的エースであるデグロムの白星を無駄にしないことが、1986年以来のワールドシリーズ制覇に向けたカギになりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部
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