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7回9奪三振の快投で「ほぼ完璧だった」ダルビッシュ有に地元紙は賛辞「“友人”へのフォアボールが…」

THE DIGEST編集部

2021.04.18

ダルビッシュは150キロ後半の速球と変化球を織り交ぜてドジャース打線を抑え込んだ。(C) Getty Images

ダルビッシュは150キロ後半の速球と変化球を織り交ぜてドジャース打線を抑え込んだ。(C) Getty Images

 球界を代表するエースによる息詰まる投手戦だった。

 現地時間4月17日、本拠地ペトコ・パークに強敵ロサンゼルス・ドジャースを迎えたサンディエゴ・パドレスは0-2で敗戦。ナショナル・リーグ西地区のライバルに屈辱の連敗を喫した。

 前日のゲームを落としていたパドレスは、この日、開幕投手だったダルビッシュ有を送った。是が非でも勝利が欲しい一戦というプレッシャーのかかるなかでの登板だったが、34歳のベテラン右腕はそれを感じさせない堂々たるピッチングを見せる。

 立ち上がりの初回、2回ともに2三振を奪っての3者凡退に抑えると、3回も1三振を奪って3人で片付け、続く4回も3人で終わらせて“完全投球”を続けたダルビッシュ。だが、5回2死から死球、ヒット、四球で満塁とされてピンチを招くと、ここでバッターボックスに入った相手先発投手のクレイトン・カーショウに粘られた末に押し出し四球を与え、スコアボードに「1」が刻まれた。

 結局、7回98球を投げ、1安打1失点、9奪三振の快投をしてみせたダルビッシュだったが、味方打線がカーショウに封じ込まれるなど、援護がなく黒星がついた。

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 しかし、ゲームを作ったダルビッシュへは賛辞が送られている。地元紙『San Diego Union Tribune』は、「ダルビッシュはほぼ完璧だった。彼は2試合連続で7イニングを全うし、過去19回の先発機会で6イニング以上を投げたのは17回目と試合を作ったが、ドジャース時代の“友人”カーショウへのフォアボールが響いた」と綴った。

 同じく地元紙『Times of San Diego』は、「ダルビッシュは最初の相手打者14人を見事に凡退させたが、5回2アウトから少しだけ乱れた。それが唯一の乱れだった」と評した。

「2アウトからチャンスを作られたダルビッシュはバッティングセンスを有するカーショウに粘られ、押し出してしまった。この日の彼は7イニングで許したヒットは1本だけとこれ以上にない内容だっただけに惜しい日となった」

 昨シーズンのワールドチャンピオンに惜しくも屈したダルビッシュ。それでも堂々たる内容だっただけに、次回以降のピッチングに期待したいところだ。

構成●THE DIGEST編集部
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