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MLB

「最高のボールを引き出すのが仕事」ダルビッシュ有の“専属捕手”が語るエースとの関係構築法

THE DIGEST編集部

2021.04.07

フレーミング技術に秀でているカラティニ(左)がチームのエースであるダルビッシュ(右)との関係性について語った。(C) Getty Images

フレーミング技術に秀でているカラティニ(左)がチームのエースであるダルビッシュ(右)との関係性について語った。(C) Getty Images

 約4年に渡って名コンビを組む“女房役”が、パドレスのエースであるダルビッシュ有の凄みを語った。

 現地時間4月6日のジャイアンツ戦に先発したダルビッシュは、6回(89球)を投げて被安打3、1失点、7奪三振と好投。前回登板時の課題でもあった制球も与四球1と修正するなど、34歳のベテラン右腕は、その矜持をしっかりと見せた。

 惜しくも1-1の6回を終えて降板したため、今シーズン初勝利はお預けとなったものの、ジェイス・ティングラー監督が「今日のダルビッシュは極めて素晴らしかったと思う」と語るなど、最小失点に抑えたエースに対する周囲の評価は揺るがない。それは女房役としてボールを受け続けたビクター・カラティニも同様だ。

 昨オフにダルビッシュがパドレス首脳陣に獲得を打診した、良き相棒として知られる27歳の捕手は、34歳の日本人右腕のピッチングに「(開幕投手を務めた)前回よりもいい登板だった」と手応えを口にした。
 
「変化球もいつもの変化球になってきたし、ここから先発回数を重ねれば、もっとよくなっていくと思うよ」

 時に「ミットを動かしすぎだ」と言われるほどのフレーミング技術が評価され、ダルビッシュとはカブス時代から気心知れた関係性を築いてきた。ゆえにカラティニは、「彼のボールを受けてきたここ数年は僕にとって本当に大きな助けになった」と強調。さらに関係を構築した術を語った。

「彼がどんなボールを投げるのか、投げたいのか、それがどんなふうに動くのかを把握するところから始まった。彼らピッチャーの最高のボールを引き出すのが僕らの仕事。投げたいボールはピッチャーによって様々だから僕は彼らを熟知しなきゃいけない。そういうことを理解する意味でも、彼(ダルビッシュ)との関係を築くのは良い経験だったし、僕の助けにもなった」

 約4年をかけて強固な絆を作り上げたカラティニとダルビッシュ。球団史上初のワールドチャンピオンを目指すパドレスにあって、その存在は頼もしい限りだ。

構成●THE DIGEST編集部
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