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6四球7K無失点は“大投手”ノーラン・ライアン以来の快挙!“独り相撲“の大谷翔平が残した記録が話題に「唯一無二の…」

THE DIGEST編集部

2021.04.21

大荒れだったこの日の大谷(左)。それでも7奪三振をもぎ取るなど、ライアン(右)を彷彿とさせる“快投”に注目度は増している。(C) Getty Images

 本領発揮とはいかなかったと見るのが妥当だろう。

 現地時間4月20日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は、本拠地で行なわれたテキサス・レンジャーズ戦に先発。18年5月20日のタンパベイ・レイズ戦以来1066日ぶりの勝利投手を目指したが、4回被安打1の無失点ながらも7四死球を出して80球で降板した。

 初回から課題の制球力が顔を見せた。危なげなく先頭打者を打ち取った大谷だったが、3者連続四球で自ら満塁のピンチを招くと、ここは2連続三振でどうにか切り抜ける。しかし、以降も毎回四球を出して走者を出す苦しい展開が続いた。

 それでも本人が「それしか良くなかったなと思います」と語った"伝家の宝刀"スプリットが冴えわたって要所を締めた17番は、7つの三振を奪う無失点でマウンドから降りた。

 とはいえ、6四球を出してしまったのはいただけない。75球前後という球数制限が設けられ、"省エネピッチング"が求められただけに、なおさらである。

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 とはいえ、"独り相撲"を演じた大谷が"歴史"に名を刻んだのも確かだ。エンジェルスの専門メディア『Halos Heaven』のエリック・ステフェン記者によれば、6四球で7奪三振を記録したのは、球団史上で1998年のチャック・フィンリー以来23年ぶり91度目で、「6与四球以上、7奪三振以上で無失点」は、伝説の名投手ノーラン・ライアン以来、43年ぶりだという。

 メジャー通算324勝&5714奪三振という球史に残る大投手と同様の記録を残した大谷のピッチングにステフェン記者は、こう記している。

「あの大投手であるノーラン・ライアンでさえ、57回も6四球以上・7奪三振以上という試合をやっている。それだけに全く彼を責める内容ではないと言える。さらに言えば、過去4イニングまでにそれをやってのけた選手は一人もいない。つまりオオタニは歴史の中で唯一無二の存在となったのだ。まだ落とすべきサビはあるが、彼の持っている可能性は素晴らしく、期待せずにはいられない」

 本人が「100満点で0ですね」と自己評価したようにコントロールに課題を残した。それでも最低限の無失点に抑え、なおかつ7つの三振をもぎ取った右腕のポテンシャルはやはり間違いない。

構成●THE DIGEST編集部
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