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MLB

「オオタニは速球を打ちまくるから…」MLB名司会者が“投手・大谷翔平”の弱点を独自分析!あまりに皮肉な状況とは

THE DIGEST編集部

2021.04.24

投手・大谷の制球難の影響は、打者・大谷の存在が!? 名物司会者の独自分析とは。(C)Getty Images

投手・大谷の制球難の影響は、打者・大谷の存在が!? 名物司会者の独自分析とは。(C)Getty Images

  自分で自分の首をしめている、という表現なのかもしれない。

 ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は現地時間4月20日、本拠地でのテキサス・レンジャーズ戦に先発。4回1安打無失点7奪三振と力投したものの、6四球を与えるなど球数が80球に達して降板。1066日ぶりの勝利投手にはなれなかった。

 ピッチングの課題は明白。コントロールだ。今季初登板となった4月4日のシカゴ・ホワイトソックス戦も、勝ち投手の権利を得る5回2死まで取るまでは来たのだが、四球、四球で走者を貯めて、暴投と振り逃げ捕逸もあってマウンドを降りた。

 2試合計8.2回で自責点1、防御率1.04に抑えながらも、11四球の制球難が”苦戦”の要因だ。この「投手・大谷翔平」の課題について、MLB公式が運営する人気チャンネル『MLB Network』が特集を組み、3人の有識者がそれぞれ見解を述べている。

 メジャー通算219勝を挙げた殿堂入り投手のペドロ・マルティネスは、「球種の正しい使い方をしていない」としてストライクの取り方について言及。カウントを早く整えたいにもかかわらず、ボールになる変化球を投げていることが課題とした。
 
 また、ゴールドグラブ3回&盗塁王1回のハロルド・レイノルズは打者としての心理面から言葉を並べた。現役時代、相手が剛速球投手の時は打つのが難しいため、ファーストストライクに外角速球を投げられてもスウィングしなかったという。しかし、大谷は初球からボールになる変化球を投げることが多いため、ただ打席にいるだけでカウント1-0という有利な状況に持ち込むことができると指摘した。
 
 そして最後に意見を述べたのが、同番組で2009年から司会を務めているグレッグ・アムシンガーだ。同氏の見解は「打者・大谷翔平」が投球に影響しているのでは、というものだった。

「対速球に対する数字が興味深い。私はオオタニが速球を何度もホームランにするシーンを見てきた。オオタニは剛速球を自分で打ててしまう。かなり得意だ。それゆえに、『自分が投げる速球も打たれのでは』と考えているのかもしれない」

 そしてアムシンガー氏は、大谷が今季(現地時間4月21日時点)、ファストボール(4シーム、2シーム、シンカー、カッターを含めた速球系)に対して22打数7安打3本塁打、長打率.800(!)という驚愕の数字を残していることを紹介。確信めいた表情で自身の見解の“正当性”を後押ししたのだった。

 アムシンガー氏の意見が本当に正しいかどうかは誰にも分からない。しかし、もし大谷の潜在意識の中でこうしたファクターがあったとしたら、「打者・大谷が投手・大谷を苦しめる」という、あまりに皮肉な状況が生まれていることになる。

 大谷の次回の登板は4月26日、前回と同じレンジャーズ戦が予定されている。有識者3人が挙げた要素を反映したものになるかは、その時に明らかになるだろう。

構成●THE DIGEST編集部
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