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「ブーイングはよさないか?」“戦犯”とされたダルビッシュ有にドジャース地元紙が異例の呼びかけ!そのワケは?

THE DIGEST編集部

2021.04.23

4年前のワールドシリーズで打ち込まれたダルビッシュ。その当時に生まれた“遺恨”は今もなお――。(C) Getty Images

4年前のワールドシリーズで打ち込まれたダルビッシュ。その当時に生まれた“遺恨”は今もなお――。(C) Getty Images

 かつてチームの躍進を支えたサムライ右腕は、敵地で“手厚い歓迎”を受けるかもしれない。

 現地時間4月23日、サンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有は、敵地でのロサンゼルス・ドジャース戦に先発登板する。17年7月からテキサス・レンジャーズからトレードで移籍して約半年間だけ在籍した古巣との今季2度目の対戦となる。

 昨オフにシカゴ・カブスからパドレスに移籍したダルビッシュにとっては、同じナショナル・リーグ西部地区の覇権を争うライバルとの負けられない登板でもあり、様々な想いが交錯する一戦だ。

 ドジャース時代のダルビッシュは、プレーオフで2勝を挙げ、ワールドシリーズ出場に貢献するも、アストロズと対戦した2試合はいずれも2回途中KOとなり、一部のドジャース・ファンから戦犯扱いされた。冷たい歓迎は、カブスに移籍した18年以降も変わらなかった。19年6月15日にドジャー・スタジアムで先発した際には、ブーイングの嵐を浴びた。

 しかし、同年のオフにワールドシリーズでのアストロズのサイン盗みが発覚。打ち込まれたダルビッシュへの評価は一変した。

 それだけにドジャースの地元紙『LA Times』も「ドジャー・スタジアムに集まるおよそ1万8000人のファンに提案したい! ダルビッシュへのブーイングはよさないか?」と“異例”の呼びかけをしている。

【動画】ドジャースの主砲が思わず見逃したダルビッシュの95マイルツーシームはこちら!
「彼がパドレスの一員として帰ってくる金曜日にはダルビッシュにスタンディングオベーションを送り、次回以降は永遠のライバルとしてブーイングをしようじゃないか」

 同紙は「ブーイングはファンが球場に来て楽しむことの一つだとも思う。だから、こう書いてもらえますか。もしそう(ブーイング)したければ、僕の気持ちとかあまり考えすぎず、思いっきりブーイングを楽しんでほしい」という本人のコメントを掲載したうえで、こう続けている。

「ダルビッシュはアストロズの不正が発覚してからも、それが自身の結果を誤魔化すための理由に使わないことを貫き、この2年は一生懸命に働き続けてきた。それは今も彼の中で変わらない」

 相手エースのクレイトン・カーショウと投げ合うドジャー・スタジアムでの一戦で、ダルビッシュはどのような歓迎を受けるのか。目の肥えたファンたちの反応に注目したい。

構成●THE DIGEST編集部
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