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「オオタニのバットを冷めさせ…」大谷翔平を封じたアストロズの“変わり種”投手に韓国紙が注目「見事に沈黙させた」

THE DIGEST編集部

2021.04.24

好調だった大谷(左)を見事に封じたレイリー(右)を韓国メディアが話題にしている。(C) Getty Images

 ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平に、"変わり種"の左腕が立ちはだかった。

 現地時間4月22日、大谷は、敵地でのヒューストン・アストロズ戦に「2番・DH」で先発出場。今季初めて5打数で無安打、それも2三振と振るわずに、チームも2-8で敗れた。

 小さくない話題となっているのは、アストロズに6点をリードされる逆境の最中の8回表、1死1、2塁で迎えた大谷の第4打席だ。この時、アストロズは3番手のブルックス・レイリーをマウンドに投入。内角の隅を突くピッチングでストレートを詰まらせてショートゴロに打ち取ったのだ。

 点差はあったとはいえ、大谷に打点がつけば、エンジェルスの逆転ムードが高まりかねない局面で、見事にシャットアウトした左腕レイリー。この32歳は少々変わったキャリアを持っている。

 2009年にドラフト6位(全体200位)でシカゴ・カブスに入団したレイリーは、なかなか芽が出ずに低迷。ミネソタ・ツインズ、エンジェルスのマイナーを渡り歩いた後に、2014年に韓国プロ野球KBOリーグの名門ロッテ・ジャイアンツに入団した。

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 主に先発として活躍したレイリーは、KBO通算43勝をマークすると、昨年1月にシンシナティ・レッズとマイナー契約。同年6月に戦力外となるも、約2か月後にアストロズとの契約を締結し、貴重なサウスポーリリーバーとして7年ぶりのメジャー復帰を果たしていたのだ。

 そんな逆輸入投手の"大谷封じ"は、レイリーがかつて活躍した韓国で話題を呼んでいる。地元メディア『MT』は、「熱くなっていたオオタニのバットを冷めさせ、沈黙させたのは、元ロッテのレイリーだ」とし、次のように賛辞を綴った。

「アストロズのリードを守ろうとレイリーは7回表1死1、2塁で救援登板。ここで打席に立ったオオタニを90マイルのシンカーでショートゴロに打ち取り、見事にエンジェルスのスラッガーをも沈黙させたのだ。9回の最終打席でもノーヒットに終わったオオタニは、およそ12日ぶりに打率が3割を切った」

 この日はレイリーを含めたアストロズ投手陣の幻惑投球に見事に抑え込まれた大谷。より一層の警戒が強まるであろう今後を思えば、苦手意識を植え付けられないようにしたいところだ。

構成●THE DIGEST編集部
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