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MLB

大谷翔平、MLB通算210勝のベテラン右腕から164キロの“弾丸”タイムリー! エンジェルスは元横浜グリエルに一発を浴びて…

THE DIGEST編集部

2021.04.24

高めに浮いたボールを見逃さずにフルスイング! 大谷翔平は好投手グレインキーに対してしっかりと仕事をした。(C) Getty Images

高めに浮いたボールを見逃さずにフルスイング! 大谷翔平は好投手グレインキーに対してしっかりと仕事をした。(C) Getty Images

 現地時間4月23日、ロサンゼルス・エンジェルスに所属する大谷翔平は、敵地でのヒューストン・アストロズ戦に「2番・DH」で先発出場。5打数2安打1打点、1盗塁を決めたものの、チームは4-5でサヨナラ負けを喫した。

 前日の試合で今季初めて5打数ノーヒットに抑え込まれた大谷。迎えた今日はMLB通算210勝を誇り、2008年から12年連続で二桁勝利を挙げてきた37歳のベテラン右腕ザック・グレインキーと対峙した。

 注目の第1打席を無死1塁で迎えると、カウント1-1からの3球目に投じられた内角への88.8マイル(約143キロ)の直球を詰まりながらも、巧みなバットコントロールでセンター前に弾き返して2試合ぶりのヒットを記録。その後、2死1、2塁となった場面で大谷は、二盗も成功させ、今季3つ目の盗塁もマークした。

 スコアレスで迎えた3回表、先頭打者として第2打席を迎えた大谷はベテランの右腕の矜持を見る。カウント3-0から外角、内角へと投じられた直球とカーブでストライクを稼がれると、最後は外角真ん中に絶妙にコントロールされた88.4マイル(約142キロ)のストレートで見逃し三振に切って取られた。

【動画】サイヤング賞右腕グレインキーから会心ヒット! 大谷翔平のタイムリーツーベースはこちら
 グレインキーの抜群の制球力と変幻自在の投球術に惑わされるエンジェルス打線は、要所を抑えられて4回を終えて無得点と沈黙する。一方のアストロズも敵先発アンドリュー・ヒーニーに4回まで1安打と封じられ、試合は緊張感のある投手戦の様相を呈していった。

 均衡を破ったのは、あの男の打撃だった。5回表、1死1、3塁で第3打席に立った大谷は、真ん中高めへと入った速球を引っ張って一塁手の頭上を破る、打球速度164キロのタイムリーツーベースを記録したのだ。

 後続のジャレッド・ウォルシュもタイムリー内野安打を記録して2点を先行したビジターチームは、先発左腕のヒーニーがなおも好投。相手に一切の付け入る隙を与えない。

 2-0とリードを保った7回表に2死無塁という局面で第4打席を迎えた大谷は、徹底した外角攻めに遭う。そして5球目に投じられた外角低めへの86マイル(約138キロ)のチェンジアップを引っ掛けてファーストゴロに終わった。

 終盤戦に入ってからアストロズも意地を見せる。7回裏の途中から登板したエンジェルス2番手アーロン・スレッガーズから、1死2塁の好機で5番ユリ・グリエルが、打った瞬間にそれと分かるレフトスタンドへの特大の同点2ランを打たれたのだ。

 かつて日本球界でもプレーした主砲の一撃でタイスコアになった試合は延長戦に突入。無死2塁から始まるタイブレーク方式が取り入れられる10回表、エンジェルスは相手クローザーのライアン・プレスリーを攻め立てる。

 先頭のデビッド・フレッチャーがタイムリーツーベースを放って、あっさり勝ち越すと、続く大谷は三振、アップトンがセンターフライに打ち取られたものの、4番のウォルシュが敬遠されて2死1、2塁となってから5番アルバート・プーホルスがセンター前タイムリーを放って突き放した。

 2点をリードしたエンジェルスは満を持して抑えのライセル・イグレシアスを投入するも、これが誤算に。アストロズに1点差にまで迫られ、なおも1死2、3塁からカルロス・コレアの犠牲フライで同点にされると、最後は代打のロベル・ガルシアにサヨナラヒットを打たれて、接戦を落とした。

構成●THE DIGEST編集部
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