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父が史上唯一の快挙「1イニング2満塁弾」を達成した日に…タティースJr.がカーショウから2打席連続ホームラン!

SLUGGER編集部

2021.04.24

父タティース・シニア(左)が快挙を達成してから22年後。息子タティースJr.(右)も2打席連続弾!(C)Getty Images

 1999年4月23日。この日、一つの大記録が達成された。

 ドジャー・スタジアムで行なわれたドジャース対カーディナルスの試合。2点ビハインドの3回表、無死満塁で打席に立ったのは、カーディナルスの4番フェルナンド・タティース。カウント2-0からドジャース先発のパク・チャンホが投じた3球目を振り抜くと、打球はレフトスタンド奥の相手ブルペンに飛び込む逆転満塁弾となった。

 だが、カーディナルスの猛攻はこれで終わらなかった。その後もパクを攻め立て、3点を追加して打者一巡。またも満塁の場面でタティースに打席が回ってきた。今度はフルカウントからの6球目、パクの内角のスライダーを再び強振すると、打球はレフトスタンドへ飛び込んだ。これが、史上唯一の1イニング2満塁弾の快挙達成の瞬間だった。

 そんな伝説が作られた22年後の2021年4月23日。いずれも満塁ホームランではなかったが、奇しくも同じドジャー・スタジアムでのドジャース戦で、同じ名前を持つタティースの息子タティースJr.が、まるで父の足跡を追うかのように2打席連続ホームランを放った。
 
 1本目は父と同じ3回の第2打席、ドジャースのエースであるクレイトン・カーショウが投じた初球90.3マイル(145キロ)のフォーシームを打つと、瞬間的にそれと分かる当たりはレフトスタンドへ飛び込んだ。

 2本目は5回。前の打席の一打を警戒してか、変化球中心で攻めるカーショウに対してしっかりボールを見極め、カウント3-1まで持ち込む。そして5球目、真ん中高めに来たスライダーを叩くと、これも左翼ポール際へ一直線に飛んで行った。

 さらにタティースJr.は、9回にもタイムリー内野安打を放ち、この日は5打数3安打3打点と大活躍。その甲斐もあってパドレスは6-1でドジャースに快勝し、先発のダルビッシュ有にも2勝目がついた。

 タティースJr.は、まさに父が快挙を達成した99年に生まれた。まだほんの赤ん坊だった息子が今、メジャー最大級のスターに成長しつつあることに、家族も感慨深く思っているだろう。

構成●SLUGGER編集部

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