間違いなく、球界最強投手の一人と言っていいだろう。
現地時間4月23日、ニューヨーク・メッツのジェイコブ・デグロムは、本拠地で行われたワシントン・ナショナルズ戦に先発。9回2安打無失点、無四球15奪三振という圧倒的なピッチングで完封勝利を挙げた。
デグロムをご存じない方のために説明すると、おそらく世界最高のピッチャーと形容しても過言ではない存在だ。
2018~19年に2年連続でサイ・ヤング賞を獲得すると、昨年は最多奪三振のタイトルを獲得して投票3位。過去3年間は76先発で489.0回を投げてメジャー1位の防御率2.10、奪三振率11.56、与四球率1.99と内容も抜群。にもかかわらず、25勝19敗という勝ち運のなさが、かえってその凄さを後押ししている。
今季の投球はまさに驚異という他ない。23日の試合を終えて4先発で防御率0.31(!)、奪三振率15.52(!)。開幕4先発で記録した50奪三振はメジャー歴代最多という快挙も成し遂げた。30歳にさしかかってから球威が進化しており、この日は4シームが平均で99.2マイル(159.6キロ)、最速101.0マイル(162.5キロ)。スライダーすらも平均91.4マイル(147.0キロ)という信じがたい数字を残している。
もちろん、”本業”もさることながら、今季はバッティングも絶好調だ。開幕戦でメッツの2021シーズン初安打を記録すると、そこから4試合連続ヒット。この日も4回まで味方の得点がないなかで、5回裏に自ら先制となる二塁打を放って”自援護”、8回裏にも低めのボール球を完璧に捉えて2安打目をマークした。
そんな最強エースがマルチ安打を放った瞬間、メッツ地元TV局『SNY』の名物アナウンサー、ゲリー・コーエンは「デグロムはまさに怪物だ」と一言。そして笑いながらこう続けた。「防御率0.31、打率.545。みなさん、我々にも『オオタニ』、ジェイコブ・デグロムという二刀流スターがいますね」。
数日前、MLBのデータアナリストは、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)のOPSが防御率を上回っているという”異常事態”を驚きながら伝えていた。しかしこのデグロムもまた、OPS(1.182)が防御率(0.31)を大きく凌駕している。もちろん大谷ほどの打撃のサンプルサイズは少ないとはいえ、地元TV局が報じたように、球界最強投手も同じく“二刀流”と呼べるのかもしれない。
構成●THE DIGEST編集部
現地時間4月23日、ニューヨーク・メッツのジェイコブ・デグロムは、本拠地で行われたワシントン・ナショナルズ戦に先発。9回2安打無失点、無四球15奪三振という圧倒的なピッチングで完封勝利を挙げた。
デグロムをご存じない方のために説明すると、おそらく世界最高のピッチャーと形容しても過言ではない存在だ。
2018~19年に2年連続でサイ・ヤング賞を獲得すると、昨年は最多奪三振のタイトルを獲得して投票3位。過去3年間は76先発で489.0回を投げてメジャー1位の防御率2.10、奪三振率11.56、与四球率1.99と内容も抜群。にもかかわらず、25勝19敗という勝ち運のなさが、かえってその凄さを後押ししている。
今季の投球はまさに驚異という他ない。23日の試合を終えて4先発で防御率0.31(!)、奪三振率15.52(!)。開幕4先発で記録した50奪三振はメジャー歴代最多という快挙も成し遂げた。30歳にさしかかってから球威が進化しており、この日は4シームが平均で99.2マイル(159.6キロ)、最速101.0マイル(162.5キロ)。スライダーすらも平均91.4マイル(147.0キロ)という信じがたい数字を残している。
もちろん、”本業”もさることながら、今季はバッティングも絶好調だ。開幕戦でメッツの2021シーズン初安打を記録すると、そこから4試合連続ヒット。この日も4回まで味方の得点がないなかで、5回裏に自ら先制となる二塁打を放って”自援護”、8回裏にも低めのボール球を完璧に捉えて2安打目をマークした。
そんな最強エースがマルチ安打を放った瞬間、メッツ地元TV局『SNY』の名物アナウンサー、ゲリー・コーエンは「デグロムはまさに怪物だ」と一言。そして笑いながらこう続けた。「防御率0.31、打率.545。みなさん、我々にも『オオタニ』、ジェイコブ・デグロムという二刀流スターがいますね」。
数日前、MLBのデータアナリストは、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)のOPSが防御率を上回っているという”異常事態”を驚きながら伝えていた。しかしこのデグロムもまた、OPS(1.182)が防御率(0.31)を大きく凌駕している。もちろん大谷ほどの打撃のサンプルサイズは少ないとはいえ、地元TV局が報じたように、球界最強投手も同じく“二刀流”と呼べるのかもしれない。
構成●THE DIGEST編集部