本当に「最高」の選手になるかもしれない。
ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は現地時間4月25日、敵地で行なわれたテキサス・レンジャーズ戦に「2番・DH」で先発出場。8回の第4打席に勝ち越しソロ本塁打となる今季7号アーチを放ち、チームも4対2で勝利した。
2試合連続となる一発は、“最強”マイク・トラウト(6本)を抜くチーム最多に立っただけではない。ロナルド・アクーニャJr.(アトランタ・ブレーブス)やJD・マルティネス(ボストン・レッドソックス)らに並ぶメジャートップタイになった。
【動画】大谷がメジャートップに並ぶ今季7号! 夢のキング獲得は…
しかも、明日26日の試合は先発投手として登板予定。両リーグ最多本塁打の選手が先発マウンドに上がるのは、”野球の神様”ベーブ・ルース以来100年ぶりの快挙でもあり、果たしてどんなパフォーマンスを見せるのか、今から非常に楽しみである。
と同時に、開幕からここまでの活躍を見ていくと、時期尚早な感もあるが『MVP』の3文字もちらついてくる。もし大谷が故障なく、現在のペースで結果を残し続けると、打撃成績は「57本塁打/34二塁打/16三塁打/24盗塁」。そして、MVP投票で最も重要視されている勝利貢献度を示すfWARも「7.3」の高水準に達する。
メジャーでは過去に46人が50本塁打の大台を突破。過去10年間では、2013年のクリス・デービス(ボルティモア・オリオールズ)が53本、17年のアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)が52本、ジャンカルロ・スタントン(当時マイアミ・マーリンズ)が59本、19年のピート・アロンゾ(ニューヨーク・メッツ)が53本を記録し、いずれもタイトルを獲得している。もし大谷が本当に57本塁打を打つようなことがあれば、日本人選手最多記録を持つ松井秀喜(31本)を大きく上回り、夢のホームランキングというのも……。
そして、忘れてほしくないのが、この”試算”はあくまで打者に限った数字だ。投手はまだサンプルが少ないため算出が難しいところではあるものの、打者だけでfWRA7.3、投手で2.0前後を稼ぐようなことができれば、MVP選手として十分に相応しいものになる。実際、イチローがMVPを獲得した2001年のfWARは6.0、キャリアハイはメジャー最多安打記録を更新した04年で7.1だった。
気が早いのは確かだ。ただ、今季序盤の活躍は、”夢”を膨らませるには十分すぎるのもまた事実である。
構成●THE DIGEST編集部
ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は現地時間4月25日、敵地で行なわれたテキサス・レンジャーズ戦に「2番・DH」で先発出場。8回の第4打席に勝ち越しソロ本塁打となる今季7号アーチを放ち、チームも4対2で勝利した。
2試合連続となる一発は、“最強”マイク・トラウト(6本)を抜くチーム最多に立っただけではない。ロナルド・アクーニャJr.(アトランタ・ブレーブス)やJD・マルティネス(ボストン・レッドソックス)らに並ぶメジャートップタイになった。
【動画】大谷がメジャートップに並ぶ今季7号! 夢のキング獲得は…
しかも、明日26日の試合は先発投手として登板予定。両リーグ最多本塁打の選手が先発マウンドに上がるのは、”野球の神様”ベーブ・ルース以来100年ぶりの快挙でもあり、果たしてどんなパフォーマンスを見せるのか、今から非常に楽しみである。
と同時に、開幕からここまでの活躍を見ていくと、時期尚早な感もあるが『MVP』の3文字もちらついてくる。もし大谷が故障なく、現在のペースで結果を残し続けると、打撃成績は「57本塁打/34二塁打/16三塁打/24盗塁」。そして、MVP投票で最も重要視されている勝利貢献度を示すfWARも「7.3」の高水準に達する。
メジャーでは過去に46人が50本塁打の大台を突破。過去10年間では、2013年のクリス・デービス(ボルティモア・オリオールズ)が53本、17年のアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)が52本、ジャンカルロ・スタントン(当時マイアミ・マーリンズ)が59本、19年のピート・アロンゾ(ニューヨーク・メッツ)が53本を記録し、いずれもタイトルを獲得している。もし大谷が本当に57本塁打を打つようなことがあれば、日本人選手最多記録を持つ松井秀喜(31本)を大きく上回り、夢のホームランキングというのも……。
そして、忘れてほしくないのが、この”試算”はあくまで打者に限った数字だ。投手はまだサンプルが少ないため算出が難しいところではあるものの、打者だけでfWRA7.3、投手で2.0前後を稼ぐようなことができれば、MVP選手として十分に相応しいものになる。実際、イチローがMVPを獲得した2001年のfWARは6.0、キャリアハイはメジャー最多安打記録を更新した04年で7.1だった。
気が早いのは確かだ。ただ、今季序盤の活躍は、”夢”を膨らませるには十分すぎるのもまた事実である。
構成●THE DIGEST編集部