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「文句なしで最高の投手だ」ダルビッシュ有、圧巻の奪三振ショーにジャイアンツ主砲ポージーと番記者も脱帽!

THE DIGEST編集部

2021.05.01

変幻自在のピッチングで相手打者を翻弄し、ダルビッシュが3勝目をマークした。(C)Getty Images

 気迫のこもった快投だった。現地時間4月30日、サンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有が、本拠地ペトコ・パークで行なわれたジャイアンツ戦に先発登板。7回途中4安打1失点12奪三振で3勝目を挙げた。

 初回にジャイアンツの主砲バスター・ポージーから4試合ぶりの被弾となる先制ソロを浴びたものの、2回以降は見事に立て直してみせる。圧巻だったのは6回だ。先頭のマイク・トークマンにいきなり二塁打を打たれ、得点源にランナーを置いてクリーンナップを迎える大ピンチ。だがここで、ダルビッシュは本領を発揮する。3番ポージーをスプリッターで、4番ブランドン・ベルトをカーブで、そして5番アレックス・ディッカーソンを96.4マイル(155キロ)のシンカーで、三者連続三振に切って取ったのである。

 窮地を脱して雄叫びを上げるダルビッシュ。今季最多となる12奪三振を記録した剛腕は、同地区のライバル撃破に特大の貢献を果たしたのである。

 多彩な球種で好調ジャイアンツ打線を翻弄した34歳に、敵スラッガーも脱帽だ。初回にホームランを放ったポージーながら、試合後に「今日は間違いなく勝つチャンスがあった」と語ったうえで、こう漏らした。

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「ダルビッシュは文句なしで最高峰の投手のひとりだ。今日の彼は完璧だった」

 現地メディアからの評価もすこぶる高い。MLBでパドレスの番記者を務めるAJ・カサベル氏は、「ダルビッシュをサンディエゴに連れてきた理由はまさにこれだった!」と興奮気味にレポートした。

「今夜のユウ・ダルビッシュは最高の状態で、誰も手が付けられなかった。7種類もの球種を組み合わせたピッチングで、今季最多の12奪三振を記録し、エースとしての重責を全うしたのだ」

 圧巻のピッチングで勝利を手繰り寄せたダルビッシュ。次回登板でも、いまだ衰えを微塵も感じさせないエースの快投に期待だ。

構成●THE DIGEST編集部
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