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「いずれとんでもない偉業を達成する」”投手”大谷翔平を女房役のベテラン捕手が激賞!「マスクを被るのが楽しい」

THE DIGEST編集部

2021.05.02

11歳年下の大谷(左)と親しげに接するスズキ(右)。その関係は良好そのものだ。(C)Getty Images

「投手」大谷翔平が大成するうえでの、最重要人物と言えるかもしれない。ロサンゼルス・エンジェルスに所属する37歳のベテラン捕手、カート・スズキである。

 なにを置いてもその豊富な経験は頼りになる。開幕時の正捕手だったマックス・スタッシが4月中旬から故障者リスト入りすると、スズキの先発機会が一気に増加。先月20日に大谷と今季初バッテリーを組み、続く26日のテキサス・レンジャーズ戦では巧みなリードで1072日ぶりの勝利を引き出した。

 相性の良さは百戦錬磨の指揮官も認めるところだ。エンジェルスのジョー・マッドン監督は、「できれば、2人をセットアップにしたい」と語り、スズキの重要性を説いた。

「私はショウヘイに安定感を与えたいと思っている。彼のボールをキャッチングするのは、決して簡単ではないからね。ショウヘイのスプリットをブロックするスズキはファンタスティック以外のなにものでもない。いまは2人で上手くやれているし、可能ならいじりたくないんだ」

 最速101.1マイル(約162.7キロ)の剛速球と落差のあるスプリットを軸に打者を手玉に取る大谷。一方で、課題であるコントロールを乱す場面も少なくない。優れたブロッキング技術とリードに定評があるスズキの存在が、必然的にクローズアップされるのだ。

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 過去にマックス・シャーザーやスティーブン・ストラスバーグといった名投手たちのボールも受けてきた。そんな実績十分の37歳にとっても大谷は、稀有な存在だという。MLB公式サイト『MLB.com』で、「彼とのバッテリーは格別だよ」とコメントしている。

「いままで野球をしてきて、あんな選手は一度も見たことがない。間違いなく特別なアスリートであり、スペシャルなピッチャーだ。彼が投げるときは、いずれはノーヒッターか完全試合か、なにかとんでもない偉業を達成しても不思議ではない。本当にマスクを被るのが楽しいんだ」

 大谷をリードするうえでの"コツ"にも触れた。「普段は物静かで、常に練習熱心なんだ」と大谷の性格を分析しつつ、こう続ける。

「なにか特別なことはしていない。他のピッチャーたちと同じように彼の個性に合わせて関係性を築こうと思っているよ。ただ、とにかくオオタニがマウンド上で本当にやりたいことはなんなのかを常に理解して、同じ答を導きだそうと心がけている」

 昨季はわずか2回の登板に終わり、そこからの捲土重来を期す大谷。メジャーの酸いも甘いも嚙み分けるいぶし銀のサポートは、今後も大きな支えとなりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部
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