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「日本のホームラン王が屈辱」筒香嘉智の事実上の戦力外を韓国メディアが分析!「チェ・ジマンの故障が皮肉にも…」

THE DIGEST編集部

2021.05.13

自慢の打撃が鳴りを潜め続けた筒香。その未来はどこにあるのか。(C)Getty Images

 不振に喘いだ和製大砲に厳しい判断が下された。現地時間5月11日、タンパベイ・レイズは、筒香嘉智をメジャー出場の前提となるロースター40人枠から外した。

 事実上の戦力外通告である。2019年オフにポスティングで横浜DeNAベイスターズからレイズへ移籍した筒香は、契約最終年となる今季はここまで26試合に出場し、打率.167、0本塁打、5打点と打撃でアピールができず。短縮シーズンとなった2020年も51試合で185打席、打率.197、8本塁打、24打点、出塁率.314、OPS.708だったために、球団から見切られた格好だ。

 多士済々のメジャーリーグにおいて、ある意味で日常茶飯事と言える措置だ。ましてやレイズは、若手中心のチーム作りでニューヨーク・ヤンキースやボストン・レッドソックスと地区優勝を争う立場にあり、争いは激しい。エリック・ニアンダーGMが「ヨシの良い部分を発揮させるだけの時間や余裕がこのチームにはなかった」と説明している点からもそれは大いに理解できる。

 いまだ他球団とのメジャー契約の可能性は残されているものの、2016年に日本球界で二冠王(本塁打、打点)となったスラッガーに対する事実上の戦力外通告は、各国で波紋を広げている。韓国紙『朝鮮日報』は、「日本のホームラン王が屈辱を味わった」と報道。レイズに所属する韓国人野手チェ・ジマンを引き合いにレポートを記した。

【動画】剛腕コールから放った痛快打! 賛辞が相次いだ筒香のタイムリーヒットはこちら
「日本のプロ野球での5年間で163本塁打を放った長打力を売りに鳴り物入りでメジャーに飛んだツツゴウだったが、打率3割を上回った精巧さも見られずにレイズに見切りを付けられた。彼らの忍耐力もいい加減に底をついたのだ。

 今季のツツゴウは渡米後最大のチャンスを得ていた。同じ一塁手のチェ・ジマンが故障で離脱して出場機会が巡ってきたからだ。しかし、皮肉にもこれがツツゴウがメジャーリーグで通用しないということを示す機会にもなってしまった」

 同紙は筒香の今後について「獲得を希望するチームがあればロースターに自動的に入る」としつつ「過去2シーズンの凄惨な打率を鑑みて、彼を獲ろうとするチームはないだろう」と分析。「守備でも一塁と三塁、そしてレフトしか守れない彼はメジャーリーグのレベルにはなく、放出される可能性が高い」と厳しく断じた。

 日本球界への電撃復帰も囁かれる筒香。かつて圧倒的な打棒で異彩を放った男は、どのようなキャリアを歩むだろうか。

構成●THE DIGEST編集部
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