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MLB

「全く異なる選手に見えた」“三刀流”翌日に4タコに終わった大谷翔平。現地でも深まる故障への懸念

THE DIGEST編集部

2021.05.14

さすがの大谷にも疲労の色が見え始めている。エンジェルスのマッドン監督の起用法が注目される。(C)Getty Images

さすがの大谷にも疲労の色が見え始めている。エンジェルスのマッドン監督の起用法が注目される。(C)Getty Images

 現地時間5月12日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は、敵地で行なわれたヒューストン・アストロズ戦に「1番・DH」で先発出場。メジャーでは投手として登板した選手が次の試合で「1番」に入るのは1916年7月26日にレイ・コールドウェルが記録して以来、105年ぶりの快挙だった。

 しかし、大谷はマイク・トラウトやジャスティン・アップトン、デビッド・フレッチャーが休養日を与えられたなかで4打数ノーヒットに終わり、チームも1-9と完敗を喫した。試合後にジョー・マッドン監督が「疲れがあったのかもしれない」と分析したように、そのプレーは明らかに精彩を欠いているように見えた。

 いわゆる4タコと“シャットアウト”された大谷のプレーは、現地メディアでも話題だ。そのなかには明らかに精彩を欠いていた日本人に対する指摘も飛んだ。米紙『USA Today』のジャマル・マーフィー記者は「全く違って見えた」と自身のツイッターで綴った。

「私は信じられない。今日のオオタニは幻想のなかで、2人の全く異なる選手のように見える。これは私だけではないはずだ」

【動画】魔球スプリットで空振り三振! グリエルが唸った大谷翔平の投球シーンはこちら
 現地時間5月13日は移動日となるため、エンジェルスは一日オフが与えられる。マッドン監督も「明日は良い休日になる。それからショウヘイは数日間打つようになるだろう」と希望を込めた見解を口にしている。

 今季の大谷は全35試合でフル稼働を続けてきた。それだけに「軽い時差というか、だるさはあった」と明かした本人にとっても貴重な休養日だ。しかし、ア・リーグ西地区で最下位に沈むチームにあって高まる依存度への不安の声も一部では囁かれている。“リアル二刀流”で話題を振りまいた11日のアストロズ戦のように起用の幅が広がれば広がるほど、故障のリスクも上がるからだ。

 過去2年、ケガに悩まされてきた大谷だけに、故障の懸念は長丁場のシーズンでは常に付きまとう。百戦錬磨の名将マッドンはいかなる辣腕を振るうのか。その起用法は注目度が増していきそうだ。

構成●THE DIGEST編集部
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