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「常識的には不可能、偉業なんだ!」大谷翔平、その“二刀流”の凄みを米アナリストが大絶賛!「成功のカギは日本ハム時代にあった」とも

THE DIGEST編集部

2021.05.16

当たり前のように二刀流をこなす大谷に、米放送局のアナリストも賛辞を寄せた。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平がさらに声価を高めている。

 過去2年間に渡って悩まされてきた怪我が癒え、今季は開幕からすこぶる好調だ。打っては現地時間5月14日のボストン・レッドソックス戦で放った特大アーチに象徴されるように、打率.264、11本塁打、27打点、OPS.909と圧巻の数字をマーク。投げても3度の"リアル二刀流"をこなし、11日のヒューストン・アストロズ戦では今季最長の7イニングを投げ、10奪三振・1失点と好投した。
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 往年の二刀流スターであるベーブ・ルースとも比較され、一挙手一投足に熱視線が注がれる。そんな26歳の"怪物"に「その投打の偉業は本当に素晴らしい」と称賛を送るのが、メジャー通算226勝の怪腕ジャスティン・バーランダーを兄に持つベン・バーランダー氏だ。

 かつてマイナーリーグでプレーした経験を持ち、現在は米放送局『FOX Sports』のアナリストを務めるバーランダー氏は、同メディアの特集記事で「今シーズンのショウヘイ・オオタニはメジャーリーグで100年以上、誰も成し遂げていない偉業をやってのけてた」と絶賛。大学時代の実体験をもとに、大谷の凄みを強調した。
 
「高校を卒業した私はオールド・ドミニオン大学を進学先に選んだ。それは彼らが二刀流をやらせてくれるからだったが、現実は厳しかったね。当然、練習量は2倍になり、最善の尽くそうとすれば、投手に、野手にとさまざまな練習をしなければいけない。次第にコンディションを落とした私は、大学2年までに成績が極端に落ち込み、完全に外野手になる決意をした。

 だからこそ、メジャーという最高峰の舞台でオオタニがやってのけていることは偉業以外のなにものでもないい。二刀流は皆が思っているよりも簡単なものではなく、常識的には不可能なんだ」

 そして「日本の北海道日本ハムファイターズでまず二刀流を容認され、かつプロとしてハイレベルな野球を経験できたのが大きい。それが成功のカギとなった」と分析し、こう続ける。

「もしも、彼が高校卒業後にアメリカへやってきていたら今日のようなプレーはできていなかっただろう。間違いなく首脳陣から、投手か野手のどちらかに専念するよう求められたはずだ。我々がいま目にしているのは特別な選手で、彼がフィールドに出て活躍することをもっと楽しむべきなんだ。 

 あとどれくらいの間、彼の二刀流を見られるのかは誰にも分からないが、長い時間見られることを切に願う。ショウヘイ・オオタニは、野球を新たな高みへと導いている。そんな選手のプレーを私は観たのだと、いつの日か子どもたちや孫たちに話したい」

 今シーズンはこれまで全試合出場を続けている偉才。図抜けた娯楽性を提示しながら、観る者を魅了してやまない。

構成●THE DIGEST編集部

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