5月11日にタンパベイ・レイズから事実上の戦力外となっていた筒香嘉智は、現地時間15日にロサンゼルス・ドジャースへトレードで入団すると発表された。
メジャー2年目の今季も開幕26試合で打率.167、0本塁打、5打点と不振に喘いでいた筒香。レイズ退団後は米放送局『CBS Sports』が、「彼の残り年俸を負担するチームが現れる可能性は限りなく低い」と日本球界への復帰が濃厚視されていた。
【動画】剛腕コールから放った痛快打! 賛辞が相次いだ筒香のタイムリーヒットはこちら
そうしたなかで舞い込んだ昨季のワールドチャンピオンへの入団は話題を呼んだが、ドジャースの狙いは明確だ。主砲コディ・ベリンジャーやユーティリティープレーヤーのザック・マッキンストリー、さらに一塁控えのエドウィン・リオスが今季絶望と故障者が相次ぎ、緊急補強を必要とする逼迫したチーム状況だった。
金銭面でもドジャースに都合よく働いた。彼らが負担するのは、予想されていた残りのシーズン日数に相当する約550万ドル(約6億500万円)ではなく、最低保障年俸(57万500ドル=約6200万円)とされており、まさにお買い得だったというわけだ。
MLB公式のフアン・トビオ記者が「ローリスク・ハイリターンの選手補強と言える」と指摘した日本人スラッガーには、ドジャースの指揮官も期待を寄せている。現地時間5月16日の会見で筒香について問われたデーブ・ロバーツ監督は、次のように語った。
「ツツゴウのことで私は非常にワクワクしている。日本で輝かしいキャリアを送った。彼のことを知っていくことが楽しみだし、打撃コーチたちと取り組んでいってもらうことも楽しみにしている」
課題はずばり速球に対する対応だ。筒香は93マイル以上の4シーム打率が、2020年は.065(31打数2安打)、今季も.154(13打数2安打)と結果を残せておらず、スピードボールをいかに打つかが求められている。
そんな29歳の打撃に関してロバーツ監督は、スランプを脱するためのプランを明らかにしている。
「彼と我々が話し合っていくことが間違いなくある。彼自身が現在の状態についてどう考えているかを聞きたい。うちのコーチ陣は欠点や修正点を分かっている。色々なことをうまくやっていくために、一緒に取り組むつもりだ。スイングに力強さがあるし、何よりも彼はプロフェッショナルな打者だ」
レギュラーとして獲得されたわけではない筒香は、依然として厳しい立場にあるとも言える。その特大のポテンシャルは間違いないだけに打力アップが活躍のカギとなりそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
メジャー2年目の今季も開幕26試合で打率.167、0本塁打、5打点と不振に喘いでいた筒香。レイズ退団後は米放送局『CBS Sports』が、「彼の残り年俸を負担するチームが現れる可能性は限りなく低い」と日本球界への復帰が濃厚視されていた。
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そうしたなかで舞い込んだ昨季のワールドチャンピオンへの入団は話題を呼んだが、ドジャースの狙いは明確だ。主砲コディ・ベリンジャーやユーティリティープレーヤーのザック・マッキンストリー、さらに一塁控えのエドウィン・リオスが今季絶望と故障者が相次ぎ、緊急補強を必要とする逼迫したチーム状況だった。
金銭面でもドジャースに都合よく働いた。彼らが負担するのは、予想されていた残りのシーズン日数に相当する約550万ドル(約6億500万円)ではなく、最低保障年俸(57万500ドル=約6200万円)とされており、まさにお買い得だったというわけだ。
MLB公式のフアン・トビオ記者が「ローリスク・ハイリターンの選手補強と言える」と指摘した日本人スラッガーには、ドジャースの指揮官も期待を寄せている。現地時間5月16日の会見で筒香について問われたデーブ・ロバーツ監督は、次のように語った。
「ツツゴウのことで私は非常にワクワクしている。日本で輝かしいキャリアを送った。彼のことを知っていくことが楽しみだし、打撃コーチたちと取り組んでいってもらうことも楽しみにしている」
課題はずばり速球に対する対応だ。筒香は93マイル以上の4シーム打率が、2020年は.065(31打数2安打)、今季も.154(13打数2安打)と結果を残せておらず、スピードボールをいかに打つかが求められている。
そんな29歳の打撃に関してロバーツ監督は、スランプを脱するためのプランを明らかにしている。
「彼と我々が話し合っていくことが間違いなくある。彼自身が現在の状態についてどう考えているかを聞きたい。うちのコーチ陣は欠点や修正点を分かっている。色々なことをうまくやっていくために、一緒に取り組むつもりだ。スイングに力強さがあるし、何よりも彼はプロフェッショナルな打者だ」
レギュラーとして獲得されたわけではない筒香は、依然として厳しい立場にあるとも言える。その特大のポテンシャルは間違いないだけに打力アップが活躍のカギとなりそうだ。
構成●THE DIGEST編集部