サムライの打棒が“天敵”さえも唸らせている。

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　現地時間５月23日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は、本拠地で行なわれたオークランド・アスレチックス戦に「２番・DH」で先発出場。前日までの２試合連続ノーヒットから一転、４打数２安打１打点を記録し、チームが２-６で敗戦した中でも数少ない見せ場を作った。

　この日、大谷が対峙したのは、相手先発の右腕クリス・バシットだ。過去12回の対戦でたった１安打と苦手な“天敵”に対し、第１、２打席で空振り三振した大谷だったが、第３打席では詰まりながらも持ち前の快足を活かして２塁打をマークする。さらに第４打席ではセンターの頭上を越える、フェンス直撃のタイムリー三塁打を放った。
  　試合後、バシットは大谷の対戦について言及。「オオタニを見た人は彼が素晴らしいことに気づくだろう」と前置きしたうえで、「ただ（専門的な）野球の観点から見ると、みんな彼がどれほど優れているかは理解できないよ。本当にそうなんだ」と続け、「彼はMVPの最有力候補になるべきだ」と絶賛の言葉を送っている。

　さらに「健康であれば、これまでに見たことのないような歴史的なキャリアを歩むだろう」と断言し、大谷の凄みを次のように語った。

「彼は世界的なバッターだ。最後の打席を見てもわかるように、彼はリーグの中でも（投球に）完全に騙されながらも、同時に打ち勝つことができる数少ない選手のひとり。彼がしてきたこと、現在していることは感動を超えているよ」

　２試合連続ノーヒットの苦境から復調をうかがわせた大谷。今季はここまで長打28本、塁打数104本でメジャートップを走っており、今後も絶好調の打撃に注目が集まる。

構成●THE DIGEST編集部

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