日本だけでなく、今季のメジャーリーグの話題をさらっているのは天才二刀流プレーヤー、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)であることに間違いはない。
【PHOTO】世界が驚嘆する偉才・大谷翔平のキャリアを厳選ショットで一挙公開!花巻東、日ハム、エンジェルスでの活躍を振り返る
大谷は連日のように現地大手メディアでも扱われる存在で、打っては現地時間5月18日に3試合連続となる一発を放ち、この時点での14号本塁打はメジャートップ。投げても6試合に先発して1勝0敗、防御率2.37、奪三振率13.35という驚異的な成績を残し、今季のMVP候補の一人である。
しかしここに来て、疲れからか打席での快音がやや止まると、猛烈な勢いで大谷に迫ってきた選手がいる。22歳の天才スラッガー、ブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)だ。
ゲレーロJr.は24日、本拠地で行われたタンパベイ・レイズ戦で2本塁打をマーク。今季15号となって、大谷らを抜いてロナルド・アクーニャJr.(アトランタ・ブレーブス)に並ぶメジャー1位に躍り出た。単純に本塁打数のみが凄いのではない。打率.333もメジャー6位、39打点も2位と三冠王も狙える位置にいて、かつOPS(出塁率+長打率)も全体1位の1.104と、とにかく打ちまくっている。
この活躍を受け、大谷が有力候補だったMVPレースも混沌模様になってきたと主張するのは『ESPN』の名物記者デビッド・ショーエンフィールドだ。同氏は「ゲレーロJr.がMVP候補足り得る理由はすべて打撃のおかげ」としながらも、本塁打数メジャートップになる前の段階から、MVPレースで最重要視されているWAR(『FanGraphs』版)でゲレーロJr.が野手1位だったと指摘。
その上、好調だったマイク・トラウトが長期離脱したことによって、「ア・リーグのMVPレースはかなり開かれたものになったけれども、かなり早い話ではあるが、ゲレーロJr.とショウヘイ・オオタニに注目が集まっている」とした。
ちなみに、『FanGraphs』版のWARでは、大谷は野手1.5、投手0.5の計2.0を記録している(もう一つの有力サイト『Baseball-Reference』版ではそれぞれ1.4、1.2の計2.6)。野手としてはほぼDHに限られるため守備での貢献がほぼなく、投手としてもイニング数が少ないのが、"印象"より低い理由と言える。
ゲレーロJr.は殿堂入り選手の父を持つサラブレッドとして、メジャーデビュー前から大きな注目を集めてきた。そしてマイナーでも圧倒的な成績を残し、「次代の三冠王」との高い期待がかけられていた。しかし、2019年のメジャー1年目はHRダービーで大活躍したものの、やや期待外れ(とはいえ、20歳ながら123試合で15本塁打、OPS.772は凄いが)に終わり、昨年も開花までは至らなかった。
しかし3年目の今季は、祖母に食事管理をしてもらった影響で15kgの減量に成功すると、プロスペクト時代の触れ込み通りの打棒を発揮。日本にいると、どうしても"大谷中心"の報道を目にすることになるが、まだまだ凄い選手が、しかも若い世代にいるというのは、今後のメジャーリーグにおいても明るい材料だろう。
もっとも、ショーエンフィールド氏が言うように、MVP云々はかなり時期尚早。トップに立つにはシーズンをしっかり完走することが求められるのは言うまでもない。しかし、開幕からほぼ2か月が経つ中で、彼ら2人が球界を沸かせているのは事実だ。
ゲレーロJr.か大谷か。はたまた他の選手か。今後のシーズンもMVPレースから目が離せない。
構成●THE DIGEST編集部
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大谷は連日のように現地大手メディアでも扱われる存在で、打っては現地時間5月18日に3試合連続となる一発を放ち、この時点での14号本塁打はメジャートップ。投げても6試合に先発して1勝0敗、防御率2.37、奪三振率13.35という驚異的な成績を残し、今季のMVP候補の一人である。
しかしここに来て、疲れからか打席での快音がやや止まると、猛烈な勢いで大谷に迫ってきた選手がいる。22歳の天才スラッガー、ブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)だ。
ゲレーロJr.は24日、本拠地で行われたタンパベイ・レイズ戦で2本塁打をマーク。今季15号となって、大谷らを抜いてロナルド・アクーニャJr.(アトランタ・ブレーブス)に並ぶメジャー1位に躍り出た。単純に本塁打数のみが凄いのではない。打率.333もメジャー6位、39打点も2位と三冠王も狙える位置にいて、かつOPS(出塁率+長打率)も全体1位の1.104と、とにかく打ちまくっている。
この活躍を受け、大谷が有力候補だったMVPレースも混沌模様になってきたと主張するのは『ESPN』の名物記者デビッド・ショーエンフィールドだ。同氏は「ゲレーロJr.がMVP候補足り得る理由はすべて打撃のおかげ」としながらも、本塁打数メジャートップになる前の段階から、MVPレースで最重要視されているWAR(『FanGraphs』版)でゲレーロJr.が野手1位だったと指摘。
その上、好調だったマイク・トラウトが長期離脱したことによって、「ア・リーグのMVPレースはかなり開かれたものになったけれども、かなり早い話ではあるが、ゲレーロJr.とショウヘイ・オオタニに注目が集まっている」とした。
ちなみに、『FanGraphs』版のWARでは、大谷は野手1.5、投手0.5の計2.0を記録している(もう一つの有力サイト『Baseball-Reference』版ではそれぞれ1.4、1.2の計2.6)。野手としてはほぼDHに限られるため守備での貢献がほぼなく、投手としてもイニング数が少ないのが、"印象"より低い理由と言える。
ゲレーロJr.は殿堂入り選手の父を持つサラブレッドとして、メジャーデビュー前から大きな注目を集めてきた。そしてマイナーでも圧倒的な成績を残し、「次代の三冠王」との高い期待がかけられていた。しかし、2019年のメジャー1年目はHRダービーで大活躍したものの、やや期待外れ(とはいえ、20歳ながら123試合で15本塁打、OPS.772は凄いが)に終わり、昨年も開花までは至らなかった。
しかし3年目の今季は、祖母に食事管理をしてもらった影響で15kgの減量に成功すると、プロスペクト時代の触れ込み通りの打棒を発揮。日本にいると、どうしても"大谷中心"の報道を目にすることになるが、まだまだ凄い選手が、しかも若い世代にいるというのは、今後のメジャーリーグにおいても明るい材料だろう。
もっとも、ショーエンフィールド氏が言うように、MVP云々はかなり時期尚早。トップに立つにはシーズンをしっかり完走することが求められるのは言うまでもない。しかし、開幕からほぼ2か月が経つ中で、彼ら2人が球界を沸かせているのは事実だ。
ゲレーロJr.か大谷か。はたまた他の選手か。今後のシーズンもMVPレースから目が離せない。
構成●THE DIGEST編集部
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