現地時間7月13日にデンバーのクアーズ・フィールドで行われるMLBオールスター・ゲームのファン投票が始まった。エンジェルスの大谷翔平はア・リーグのDH部門にエントリー。開幕から投打二刀流で驚異的な活躍を続け、リーグ3位の15本塁打を放っていることを思えば、ファン投票選出は確実……と思っている日本のファンも多いかもしれないが、そう簡単にはいかないかもしれない。
というのも、DH部門には手強いライバルがいるからだ。レッドソックスのJD・マルティネスである。これまでの実績だけで言えば、マルティネスは大谷を凌駕する。2017~18年には2年続けて「打率3割・40本塁打・100打点・OPS(出塁率+長打率)1.000以上」をクリア。オールスター選出は3度を数え、18~19年にはファン投票で選出されるなど人気も高い。
今季も開幕直後に1試合3本塁打を放つなど絶好調で、2日時点のOPS.956はリーグ2位。大谷の.927を上回っている。実際、何人かのアナリストや記者がどのポジションで誰を選んだかをSNSなどで明らかにしているが、大谷ではなくマルティネスをピックしている人も少なくない。
確かに、「DH」としての成績だけを見れば、マルティネスは大谷を上回っている。だが、言うまでの大谷の真価は二刀流にある。「DH・大谷」ではなく、投打トータルの価値で考えればマルティネス以上の評価を得られるはずだが、このあたりがどう判断されるかがファン投票選出の決め手になりそうだ。
ちなみに、マルティネス自身は大谷を高く評価している。大谷が4月4日のホワイトソックス戦で"リアル二刀流"として出場し、投げては100マイル超え、打っては特大弾を放った際には、地元メディアMassLiveに「大谷が900フィート(約274.3メートル)の打球をかっ飛ばして、900マイル(約1448キロ)のボールを投げるのを見たよ。ありゃあとんでもなかった」とジョークでその凄さを表現した。
この記事で、マルティネスは高校時代の逸話も披露している。ある弱小校との試合でマウンドに上がったマルティネスは、監督から「あの相手なら完全試合もできる」と言われていたにもかかわらず、2回までに4失点。その後は二度と登板機会を与えられなかったとのことで、本人は「俺は大谷じゃない。それは確かだね」と結んでいる。
マルティネス以外では、ネルソン・クルーズ(ツインズ)も強敵だ。今季ここまでは特に目立った成績ではないが、14~19年の6年間で40本塁打以上を4度もクリア。ここ2年続けてシルバースラッガーを受賞するなど実績は十分で、今後ホームランのペースが上がれば、知名度があるだけに投票も増えそうだ。
果たして大谷は並み居るライバルたちを倒して、イチロー、松井秀喜、福留孝介に次いで日本人4人目の球宴ファン投票選出を勝ち取ることができるか。投票は6月24日まで行われる。
構成●SLUGGER編集部
【PHOTO】世界が驚嘆する偉才・大谷翔平のキャリアを厳選ショットで一挙公開!花巻東、日ハム、エンジェルスでの活躍を振り返る
というのも、DH部門には手強いライバルがいるからだ。レッドソックスのJD・マルティネスである。これまでの実績だけで言えば、マルティネスは大谷を凌駕する。2017~18年には2年続けて「打率3割・40本塁打・100打点・OPS(出塁率+長打率)1.000以上」をクリア。オールスター選出は3度を数え、18~19年にはファン投票で選出されるなど人気も高い。
今季も開幕直後に1試合3本塁打を放つなど絶好調で、2日時点のOPS.956はリーグ2位。大谷の.927を上回っている。実際、何人かのアナリストや記者がどのポジションで誰を選んだかをSNSなどで明らかにしているが、大谷ではなくマルティネスをピックしている人も少なくない。
確かに、「DH」としての成績だけを見れば、マルティネスは大谷を上回っている。だが、言うまでの大谷の真価は二刀流にある。「DH・大谷」ではなく、投打トータルの価値で考えればマルティネス以上の評価を得られるはずだが、このあたりがどう判断されるかがファン投票選出の決め手になりそうだ。
ちなみに、マルティネス自身は大谷を高く評価している。大谷が4月4日のホワイトソックス戦で"リアル二刀流"として出場し、投げては100マイル超え、打っては特大弾を放った際には、地元メディアMassLiveに「大谷が900フィート(約274.3メートル)の打球をかっ飛ばして、900マイル(約1448キロ)のボールを投げるのを見たよ。ありゃあとんでもなかった」とジョークでその凄さを表現した。
この記事で、マルティネスは高校時代の逸話も披露している。ある弱小校との試合でマウンドに上がったマルティネスは、監督から「あの相手なら完全試合もできる」と言われていたにもかかわらず、2回までに4失点。その後は二度と登板機会を与えられなかったとのことで、本人は「俺は大谷じゃない。それは確かだね」と結んでいる。
マルティネス以外では、ネルソン・クルーズ(ツインズ)も強敵だ。今季ここまでは特に目立った成績ではないが、14~19年の6年間で40本塁打以上を4度もクリア。ここ2年続けてシルバースラッガーを受賞するなど実績は十分で、今後ホームランのペースが上がれば、知名度があるだけに投票も増えそうだ。
果たして大谷は並み居るライバルたちを倒して、イチロー、松井秀喜、福留孝介に次いで日本人4人目の球宴ファン投票選出を勝ち取ることができるか。投票は6月24日まで行われる。
構成●SLUGGER編集部
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