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MLB

「表で見せる顔と家での顔は…」うつ病公表の大坂なおみをダルビッシュ有が擁護。「ずっと我慢してやっていたと思う」

THE DIGEST編集部

2021.06.04

大坂なおみ(左)のうつ病について自身の経験から語るダルビッシュ有(右)。(C)Getty Images

大坂なおみ(左)のうつ病について自身の経験から語るダルビッシュ有(右)。(C)Getty Images

 現地時間6月3日、サンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有が、本拠地で行なわれたニューヨーク・メッツ戦に登板し、5.1回、被安打4、2失点、5奪三振で日米通算170勝(NPB93勝、MLB77勝)となる今季6勝目を飾った。

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 この試合はマウンドでの活躍だけでなく、打棒でも魅せた。2回レフト前ヒットで勢いに乗ると、4回1死一塁の第2打席ではバスターでライト線を破る二塁打で2打数2安打を記録した。

 試合後の会見では、うつ病公表とともに『全仏オープン』を棄権したテニスの大坂なおみについて記者に問われると、トップアスリートならではの目線で以下のように語った。

「大坂選手は普通にプレーしているから健康だろって言われる。表で見せている顔と家に帰った時の顔は、僕らは変わる。うつだから、精神的におかしいから、ここに来ませんとなると他の人にもっと迷惑がかかる。結局(大会に)来なければいけない、仕事をしなければいけない。だからそれ(病気)をずっと我慢して大坂選手はやっていたと思う。すごく大変なこと」
 
 2016年のオフシーズンには突然のメンタル不調に悩んだというダルビッシュ。「家でもずっと動けず、ちょっと外に行ってもすぐ疲れて、妻にも凄く迷惑をかけた。妻はずっと知っていたので、僕が何も出来なくても何も言わなかったし、その中で野球はずっとしてましたけど、苦しい時期があった」と明かした。

 表舞台でプレーし、常に世界中から注目を浴びるトップアスリート。大坂のようにギリギリまで公表しない、もしくはダルビッシュのように明かさずに苦しむ選手はいるだろう。今一度、社会全体がメンタルヘルスについて理解を深める時なのかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部 

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