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MLB

これぞ真のスーパースター!タティースJr.が9回二死から放った豪快すぎる起死回生同点3ランが話題<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2021.05.30

実力はもちろん、スター性も抜群のタティースJr.。「次代のMLBの顔」として期待されている。(C)Getty Images

実力はもちろん、スター性も抜群のタティースJr.。「次代のMLBの顔」として期待されている。(C)Getty Images

 やはりこの男は「持っている」。

 ただ単に好成績を残すだけでなく、ここぞという場面で大仕事をやってのけるのが真のスーパースターだとすれば、フェルナンド・タティースJr.(パドレス)は間違いなくそれに値する。現地時間5月28日に行なわれたアストロズ戦で、彼は改めてそれを証明した。

 3対6とリードされた9回表、タティースJr.は2死二、三塁の場面で打席に入った。マウンドにはアストロズの守護神ライアン・プレスリー。本塁打が出れば同点、凡打ならそのまま試合終了という状況だった。

 ここでタティースJr.は、カウント1-1からプレスリーが投じた95マイル(約152.9キロ)の内角高め4シームを豪快に振り抜くと、打球は左翼席上部に設置された線路をさらに飛び超える地点まで一直線。飛距離448フィート(約136.6メートル)の特大同点3ランとなった。

 場内がどよめく中、タティースJr.は「確信歩き」でゆっくりと一塁へ。パドレスの実況アナウンサーは「タティースJr.がヒューストンで歴史を作りました!!」と絶叫した。
 
 確かに、試合状況、打球そのものの素晴らしさ、打った後のタティースJr.の所作……どれを取っても完璧で、これほど「絵になる」ホームランはなかなかお目にかかれるものではない。

 絶体絶命の状態から同点に追いついたパドレスは結局、延長12回を戦って11-8で勝利。先発のダルビッシュ有が打ち込まれ、一時は0対5とリードされていた試合を鮮やかにひっくり返してナ・リーグ西地区首位の座を固めた。

 今年3月、14年3億4000万ドルという超大型契約を交わしたことでも話題を集めたタティースJr.。これで今季の成績は36試合で15本塁打、36打点、OPS(出塁率+長打率)は1.079に達し、6月3日から始まるオールスターファン投票でも大谷翔平(エンジェルス)と並ぶ最注目の存在になりそうだ。

構成●SLUGGER編集部
【動画】「絵になる男」タティースJr.、9回2死から特大同点3ランアーチ!!
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