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MLB

「本塁打と打点は勝っているが…」大谷翔平を球宴先発から“外した”元GMの選出に議論紛糾。「ボストンファン以外は彼を選ぶ」とも

THE DIGEST編集部

2021.06.12

MVP候補にも挙げられている大谷を、球宴先発から

MVP候補にも挙げられている大谷を、球宴先発から"外す"のはあり得ない?(C)Getty Images

 メジャーリーグは開幕から2か月が経ち、前半戦終了まで残すところ1か月。タイトルや優勝争い、さらにはトレード戦線もにわかに盛り上がり始めている。もっとも、最も“旬”な話題はやはり、「オールスター」だ。
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 およそ3か月間での活躍などを基に、ファンが胸を張って選ぶ実力者たちが集う祭典。オールスターに選ばれることは選手にとっても大変な名誉であり、特に先発ラインアップに名を連ねることは言うまでもない。

 そんな中、シンシナティ・レッズなどでGMを務めたアナリストのジム・ボウデン氏は現地時間6月10日、スポーツ大手メディア『The Athletic』にて「早出しアメリカン・リーグのオールスター・チーム」と題した記事を寄稿し、独自の球宴予想を行っている。しかし、指名打者(DH)部門の先発を巡って、ファンから疑問の声が投げかけられているのだ。

 複数の媒体や、さらにはMLB制作のオールスターPV2番目に登場するなど、“本命”は大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)というのが見解の一致するところだろう。しかし、ボウデン氏が先発DHとして選択したのは、ボストン・レッドソックスの主砲JD・マルティネスだった。
 
 この理由ついて、同氏は「スラッシュライン(打率/出塁率/長打率)は.319/.387/.563、16二塁打、12本塁打、39打点を記録しており、ネルソン・クルーズ(ミネソタ・ツインズ)を抜いて今季は球界最高のDHだ」とコメント。

 そして、「オオタニはマルティネスよりも本塁打(17本)、打点(44)で上回っている」としつつも、「スラッシュライン(.262/.349/.602)で差を付けられているので、マルティネスを先発に選んだ」と理由を明かした。

 ボウデン氏は先発DHにこそ大谷を選ばなかったが、控えには選出しており、何も評価が低いわけではない。しかし、ファンからは「オオタニがベンチなんてとんでもない。先発にふさわしい」「ボストンファン以外の(一部のドジャースやマリナーズファン(注:大谷に“フラれた”球団)は入れないかもしれないが、全員がオオタニに投票するだろう」と数多くの否定的なコメントがされており、この記事は半ば“炎上”気味となっている。

 大谷の注目度の高さが“引き起こした”一件となったが、もちろんこれはあくまで、有識者の一人であるボウデン氏の見解にすぎない。イントロダクションで「いろいろと議論を始めよう」と語るように、これを元にファンがそれぞれの考えを述べていくことで、より意味のある選出をしようという面も述べている。

 来週には第1回の投票結果が発表されるが、果たしてどんなメンバーが選ばれ、また本番では誰が登場するのか。非常に楽しみである。

<ボウデン氏の球宴先発予想>
[捕手]サルバドール・ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ)
[一塁手]ブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)
[二塁手]マーカス・セミエン(トロント・ブルージェイズ)
[三塁手]ラファエル・デバース(ボストン・レッドソックス)
[遊撃手]ザンダー・ボガーツ(ボストン・レッドソックス)
[左翼手]オースティン・メドウズ(タンパベイ・レイズ)
[中堅手]アドリス・ガルシア(テキサス・レンジャーズ)
[右翼手]アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)
[指名打者]JD・マルティネス(ボストン・レッドソックス)
[先発投手]ゲリット・コール(ニューヨーク・ヤンキース)

構成●THE DIGEST編集部

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