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MLB

敵地で沸き起こった“必然”のMVPコール! 大谷翔平、自打球に悶絶も示した貫録打撃に賛辞続々!「これは面白い」

THE DIGEST編集部

2021.06.12

勝利投手とはなれなかったものの、大谷は打撃で見せ場を作った。そのパフォーマンスには、米記者も驚きを隠せない。(C)Getty Images

勝利投手とはなれなかったものの、大谷は打撃で見せ場を作った。そのパフォーマンスには、米記者も驚きを隠せない。(C)Getty Images

 貫録のバッティングにスタンドから「MVP、MVP、MVP」の歓声が上がった。

 現地時間6月11日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は、敵地で行なわれたアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦に「2番・投手」で先発。2つのボークを取られたピッチングは5回(86球)を投げて8奪三振、2失点で降板したが、バッティングでは4打数2安打1打点と目に見える結果を出した。
【動画】MVPコールも巻き起こる! 大谷翔平が放った貫録の二塁打はこちら!

 敵地のファンからの大歓声が巻き起こったのは、大谷の第4打席だ。エンジェルスが4対4に追いつかれて迎えた7回表、無死1塁の場面での一振りだった。

 2打席目に115マイル(約185キロ)の二塁打を放っていた26歳の日本人スラッガーは、ダイヤモンドバックス右腕タイラー・クラークが投じた初球、外角低めへの78マイル(約125キロ)のカーブをジャストミート。108マイル(約173キロ)のライナーをライトの後方へと飛ばして、再び二塁打を放ってみせたのだ。
 
 この日は、3回の2打席目に自打球で左膝にダメージを受けていた大谷。直後には苦悶の表情を浮かべるシーンもあったが、その影響を感じさせない溌溂としたパフォーマンスを随所で披露した。敵地で「MVPコール」が巻き起こるのも、必然と言える活躍ぶりだ。

 最速100マイル(約160キロ)をマークしたピッチングを含め、一連のパフォーマンスにに対して賛辞が相次いでいる。米メディア『The Athletic』のファビアン・アルダヤ記者が「これは面白い。オオタニは115マイルの打球と100マイルの速球を投げた。それも同じ日に、だ」と絶賛すれば、米紙『USA Today』のボブ・ナイチンゲール記者は、次のように称えた。

「ライトの守りについて、無力な中継ぎ陣を見守るしかなかったオオタニは、MVPのチャントが巻き起こる素晴らしい二塁打を打った」

 傑出した出来で、ライバルのファンや識者たちの度肝を抜いた。2001年のイチロー(シアトル・マリナーズ)以来となる日本人MVP誕生へ、期待は膨らむばかりだ。

構成●THE DIGEST編集部
【PHOTO】世界が驚嘆する偉才・大谷翔平のキャリアを厳選ショットで一挙公開!花巻東、日ハム、エンジェルスでの活躍を振り返る
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