連日連夜、日本を、アメリカを興奮させてくれる男がいる。ご存知、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)だ。今シーズン、開幕から二刀流として躍動を続ける天才は、ここに来てさらに一段階上のステージに行っている。
現地時間6月15日のアスレティックス戦で18号本塁打を放つと、翌日には2試合連続アーチ。さらに17日には先発マウンドに上がって3勝目を挙げ、休むことなく18日にも「2番・DH」で出場。自身2年ぶりとなる1試合2発を叩き込み、そこから3試合連続弾をかけている。今季23号はメジャートップタイ、堂々の“本塁打王”だ。
【PHOTO】世界が驚嘆する偉才・大谷翔平のキャリアを厳選ショットで一挙公開!花巻東、日ハム、エンジェルスでの活躍を振り返る
これまで数多くの日本人選手が海を渡ってきたが、野手初のメジャーリーガーとなったイチローという異例中の異例を除き、特に日本人野手はかなり苦戦を強いられてきた。そのイチローをしても、パワー面は日本球界で発揮したような数字が残せていない中、改めて球界屈指のパワーヒッターとして躍動を続ける大谷もまた、“異例中の異例”と言えるだろう。
もっとも、現在の日本プロ野球界においても、メジャー関係者から熱視線を“送られていた”選手がいた。昨シーズンに2回目のMVPを受賞した柳田悠岐(ソフトバンク)である。
大谷が22号を放った数時間後、柳田も日本ハム戦の5回に今季15号アーチを放った。緩いカーブを引き付けてかち上げた打球は、高い放物線を描きながら右翼席へスタンドイン。すると、この映像を見た米スポーツ最大手メディア『ジ・アスレティック』の名物記者、アンドリュー・バガリー記者はこうコメントしたのだった。
「この男が福岡ソフトバンクと延長契約を結んだ時、多くのスカウトが涙を流したんだ。ヤナギタは、オオタニが今MLBでやっているような活躍ができただろう」
2015年にトリプルスリーを達成して一躍、日本屈指のスター選手となった“ギータ”は、同年から4年連続OPS(出塁率+長打率)リーグトップという偉業を達成。日米野球でも14年にMVPを獲得すると、18年もサヨナラ弾を含む猛打を披露し、MLB選抜の監督を務めたドン・マッティングリーから「今すぐ連れて帰りたい!」と、最大級の賛辞を得ていた。
MLB球界も次なる大物として期待していたが、柳田は19年オフに7年の延長契約を締結。渡米の可能性は事実上、消滅した形となった。だからこそ、バガリー記者が言うように、多くのスカウトが涙する結果になったのも、これまでの実績を考えれば十分に納得できるところだろう。
もっとも、現在、大谷が披露しているのと同じレベルのパフォーマンスができたかは不透明ではある。しかし、柳田もまた“人間離れした”プレーが持ち味の選手。メジャー挑戦という違う世界線があったとしたら、本当に大谷クラスの活躍をしていた可能性もあったのではないか。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】“オオタニ級”! 柳田、圧巻のスーパーHR
現地時間6月15日のアスレティックス戦で18号本塁打を放つと、翌日には2試合連続アーチ。さらに17日には先発マウンドに上がって3勝目を挙げ、休むことなく18日にも「2番・DH」で出場。自身2年ぶりとなる1試合2発を叩き込み、そこから3試合連続弾をかけている。今季23号はメジャートップタイ、堂々の“本塁打王”だ。
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これまで数多くの日本人選手が海を渡ってきたが、野手初のメジャーリーガーとなったイチローという異例中の異例を除き、特に日本人野手はかなり苦戦を強いられてきた。そのイチローをしても、パワー面は日本球界で発揮したような数字が残せていない中、改めて球界屈指のパワーヒッターとして躍動を続ける大谷もまた、“異例中の異例”と言えるだろう。
もっとも、現在の日本プロ野球界においても、メジャー関係者から熱視線を“送られていた”選手がいた。昨シーズンに2回目のMVPを受賞した柳田悠岐(ソフトバンク)である。
大谷が22号を放った数時間後、柳田も日本ハム戦の5回に今季15号アーチを放った。緩いカーブを引き付けてかち上げた打球は、高い放物線を描きながら右翼席へスタンドイン。すると、この映像を見た米スポーツ最大手メディア『ジ・アスレティック』の名物記者、アンドリュー・バガリー記者はこうコメントしたのだった。
「この男が福岡ソフトバンクと延長契約を結んだ時、多くのスカウトが涙を流したんだ。ヤナギタは、オオタニが今MLBでやっているような活躍ができただろう」
2015年にトリプルスリーを達成して一躍、日本屈指のスター選手となった“ギータ”は、同年から4年連続OPS(出塁率+長打率)リーグトップという偉業を達成。日米野球でも14年にMVPを獲得すると、18年もサヨナラ弾を含む猛打を披露し、MLB選抜の監督を務めたドン・マッティングリーから「今すぐ連れて帰りたい!」と、最大級の賛辞を得ていた。
MLB球界も次なる大物として期待していたが、柳田は19年オフに7年の延長契約を締結。渡米の可能性は事実上、消滅した形となった。だからこそ、バガリー記者が言うように、多くのスカウトが涙する結果になったのも、これまでの実績を考えれば十分に納得できるところだろう。
もっとも、現在、大谷が披露しているのと同じレベルのパフォーマンスができたかは不透明ではある。しかし、柳田もまた“人間離れした”プレーが持ち味の選手。メジャー挑戦という違う世界線があったとしたら、本当に大谷クラスの活躍をしていた可能性もあったのではないか。
構成●THE DIGEST編集部
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