大谷翔平（ロサンゼルス・エンジェルス）の勢いが止まらない。現地時間６月21日には、６月14日から20日にかけての週間最優秀選手（MVP）に選出された。

　必然のMVP選出だ。14日からの６日間で６本塁打を放っただけでなく、17日には６回１失点の好投で今季３勝目を挙げ、攻守で異次元の活躍を見せたのである。
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　同日に発表されたオールスターゲーム・ファン投票の第２回中間発表では、指名打者部門で２位のJD・マルティネス（ボストン・レッドソックス）に64万票以上の差をつけて堂々のトップに立った。いまや大谷への注目は、世界規模といっても過言ではない。

　無論、対峙するライバルからすれば、脅威でしかない。来る６月23日（現地時間）に大谷と投げ合う予定のサンフランシスコ・ジャイアンツ、ケビン・ゴーズマンは、地元紙『The Mercury News』の取材で「あんな男に会ったのは初めてだよ」と語った。

「誰も目にしたことがないプレーをしている。抑えるのはひと苦労だよ（笑）。打者としても、投手としても、感銘を覚えるね。みんなにも感動を与えているし、唯一無二の存在だ。実際、彼の周りには刺激的なニュースばかりが飛び交っている」
  　かく言うゴーズマンも今季は絶好調だ。ここまで８勝を挙げ、防御率も1.51と、キャリア最高と言える内容での投球が続いている。そんな好投手をしても大谷は「かっこいい」ようだ。

「常にラインナップに名前があるなんて、とてもかっこいいし、エキサイティングだよ。これは冗談抜きでそう思ってる。登板した翌日に打つなんて信じられないよ。僕は、登板日の次の日にどれだけ疲れが溜まっているかをよく分かっているからね。それでいて、彼はたまに外野を守るよね？ 間違いなく唯一無二だよ。僕らは彼みたいな選手を見ることは二度とないと思うよ。本当にかっこいいよ」

　大谷を褒めちぎった30歳の右腕だが、最後に「自分が打てるかどうか」を問われると、こう言い残している。

「僕は彼みたいに打てるとは思わないよ。できれば、見るだけにしたいね。デグロムも４割近い打率を残しているけど、大谷みたいなパワーがあるかどうかは言わずもがなだよ」

構成●THE DIGET編集部

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