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「かつての韓国MVPも日本では…」韓国紙が巨人&阪神の助っ人スラッガーの大不振にショック!「失望、そして青天の霹靂」

THE DIGEST編集部

2021.06.24

日本で成功を掴もうと来日したテームズ(左)とロハスJr.(右)だったが……。両雄とも本領を発揮できない日々が続いている。(C)Getty Images、写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

日本で成功を掴もうと来日したテームズ(左)とロハスJr.(右)だったが……。両雄とも本領を発揮できない日々が続いている。(C)Getty Images、写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 助っ人とは、文字通りチームを助けるために存在する。ゆえに期待通りの活躍ができなければ、周囲からの風当たりが強まるのも当然だ。契約金が高ければ高いほど、その度合いも増すだろう。
【動画】二軍では絶好調! ロハスJr.の特大バックスクリーンアーチはこちら

 今シーズン開幕前、巨人と阪神でそれぞれ大型契約を締結したエリック・テームズとメル・ロハスJr.も、特大の期待を寄せられたスラッガーだった。ともに韓国野球界での実績が十二分。前者は2016年に40本塁打&40盗塁を達成し、後者も昨シーズンにリーグ2冠(本塁打と打点)のタイトルホルダーとして鳴り物入りの入団を果たした。

 ところが蓋を開けてみれば、どちらもここまで低調なパフォーマンスに終始している。ワシントン・ナショナルズ退団後に120万ドル(約1億2500万円)もの単年契約を締結したテームズは、デビュー戦となった4月27日のヤクルト戦で右アキレス腱を断裂。一方のロハスJr.は一軍昇格後に21打数ノーヒットという球団ワースト記録を作るなど、打棒を活かし切れておらず、現在は二軍で調整を続けている。

 この両スラッガーの現状を案ずるのは、“お隣”の韓国メディアも同様だ。全国紙『朝鮮日報』は、「KBO(韓国プロ野球)のMVPにとって受難の時代だ」と銘打ち、テームズとロハスJr.の日本でのデビューシーズンを嘆いた。
 
「かつて韓国球界でMVPの栄光に輝いた両雄にとっては苦しい1年目だ。デビュー戦でアキレス腱を断裂してしまったテームズ。不運ではあるが、大きな契約に見合う活躍を期待した巨人からすれば、まさに青天の霹靂だろう。

 一方、打率.349 47本塁打、135打点、116得点でリーグ4冠を手にし、MVPにも輝いたロハスJr.ももがいている。韓国での成功を足掛かりに阪神と契約したが、激しい不振のせいで2度の二軍堕ちを経験した。チーム状況が良いだけに、あまり話題にはならないが、優勝の野望のために引き入れた阪神が失望しているのは言うまでもない」

 無論、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で入国が遅れ、日本球界に馴染む期間が短かったのも事実だ。テームズに関しては守備時に負った怪我だけに、不運な一面もある。だが、韓国球界で一世を風靡した強打者たちの大不振は、地元メディアからすればショッキングな出来事なのかもしれない。

 シーズン絶望と言われるテームズはともかく、ロハスJr.はシーズン後半に突入するなかで、不振を脱却できるかが注目される。二軍ではチームトップの7本塁打、長打率.606と結果を出しているだけに、期待は高まっているが……。

構成●THE DIGEST編集部
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