"本家"が数々の功績を残したニューヨーク・ヤンキースの本拠地で、「日本のベーブ・ルース」が躍動した。
現地時間6月28日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は、敵地でのヤンキース戦に「2番・DH」で先発出場。初回の第1打席にいきなり26号アーチを放った。
【動画】ヤンキース・ファンは驚嘆…大谷翔平が放った衝撃弾はこちら
衝撃の一発が飛び出したのは、初回だ。まだ西日が球場全体を照らす時間帯だった。相手先発のマイケル・キングがフルカウントからインローに投じた80.3マイル(約129.2キロ)のカーブをフルスイング。本人が確信して見送った打球は、あっという間にライトスタンドに着弾した。
11打数で6安打5打点2本塁打と打ちまくったタンパベイ・レイズ戦の好調をそのままに、ヤンキース・スタジアムでもいきなり魅せた大谷。かつて二刀流として異彩を放った"野球の神様"ベーブ・ルースのモニュメントが飾られた舞台での躍動は、衝撃的というほかない。
周囲の期待通り、あるいはそれ以上の娯楽を提供する大谷には、伝統のピンストライプのユニホームを身に纏う男たちからも称賛の声が上がる。この日先発した右腕マイケル・キングは、試合前に「オオタニは普通じゃないよ。明らかに他とは違うんだ」と語り、ポツリとこう言い残していた。
「生まれ持った逸材とでもいうのかな。本当に凄いと思う。僕はオオタニと対戦する時には、彼が『神様なんかじゃない』と言い聞かせないといけないね。もし彼がチームメイトだったならどれだけ良かっただろうか……」
キングがそう言い残していたのも無理はない。今季のヤンキースは負傷者が続出した影響もあり、波に乗り切れずにいる。アメリカン・リーグ東地区では、首位ボストン・レッドソックスに6.5ゲーム差をつけられての4位と後退。このエンジェルス戦の敗戦でチームは4連敗と、不振の真っただ中にいるのだ。
そんなヤンキースは、本人がポスティングの利用を宣言した2017年に大谷獲得に迫っていた。しかし、当時球界ナンバー1のスラッガーだったジャンカルロ・スタントンのトレード話を最優先事項とし、日本のベーブ・ルースの入団を断念していた。
あれから約4年――。いまや大谷は投打で球界トップレベルの成績を残すようになった。それだけに偉才を手に入れられなかった過去の余波を、ブライアン・キャッシュマンGMらヤンキース首脳陣はいまになって感じているかもしれない。
構成●THE DIGEST編集部
【PHOTO】世界が驚嘆する偉才・大谷翔平のキャリアを厳選ショットで一挙公開!花巻東、日ハム、エンジェルスでの活躍を振り返る
現地時間6月28日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は、敵地でのヤンキース戦に「2番・DH」で先発出場。初回の第1打席にいきなり26号アーチを放った。
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衝撃の一発が飛び出したのは、初回だ。まだ西日が球場全体を照らす時間帯だった。相手先発のマイケル・キングがフルカウントからインローに投じた80.3マイル(約129.2キロ)のカーブをフルスイング。本人が確信して見送った打球は、あっという間にライトスタンドに着弾した。
11打数で6安打5打点2本塁打と打ちまくったタンパベイ・レイズ戦の好調をそのままに、ヤンキース・スタジアムでもいきなり魅せた大谷。かつて二刀流として異彩を放った"野球の神様"ベーブ・ルースのモニュメントが飾られた舞台での躍動は、衝撃的というほかない。
周囲の期待通り、あるいはそれ以上の娯楽を提供する大谷には、伝統のピンストライプのユニホームを身に纏う男たちからも称賛の声が上がる。この日先発した右腕マイケル・キングは、試合前に「オオタニは普通じゃないよ。明らかに他とは違うんだ」と語り、ポツリとこう言い残していた。
「生まれ持った逸材とでもいうのかな。本当に凄いと思う。僕はオオタニと対戦する時には、彼が『神様なんかじゃない』と言い聞かせないといけないね。もし彼がチームメイトだったならどれだけ良かっただろうか……」
キングがそう言い残していたのも無理はない。今季のヤンキースは負傷者が続出した影響もあり、波に乗り切れずにいる。アメリカン・リーグ東地区では、首位ボストン・レッドソックスに6.5ゲーム差をつけられての4位と後退。このエンジェルス戦の敗戦でチームは4連敗と、不振の真っただ中にいるのだ。
そんなヤンキースは、本人がポスティングの利用を宣言した2017年に大谷獲得に迫っていた。しかし、当時球界ナンバー1のスラッガーだったジャンカルロ・スタントンのトレード話を最優先事項とし、日本のベーブ・ルースの入団を断念していた。
あれから約4年――。いまや大谷は投打で球界トップレベルの成績を残すようになった。それだけに偉才を手に入れられなかった過去の余波を、ブライアン・キャッシュマンGMらヤンキース首脳陣はいまになって感じているかもしれない。
構成●THE DIGEST編集部
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