大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)こそが、現在のメジャーリーグを代表する"顔"と言っても間違いはないだろう。それを証明するように、各種メディアや球界屈指のスラッガーも惚れ惚れしているようである。
現地時間6月29日、大谷は敵地で行なわれたニューヨーク・ヤンキース戦に「2番・DH」で先発すると、2打席連続となる27&28号を放ってメジャー最多本塁打王に躍り出た。この活躍に『MLB Network』のジョン・ヘイマン氏が「誰がMVPかについてまだ疑いはあるのかい?」とツイートしたように、大谷は今季のMVP最有力選手としてシーズンを過ごしている。
その中でも、目下最大のライバルと目されているのが22歳の神童、ブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)だ。大谷に抜かれるまで本塁打王トップに立っていただけでなく、打率.344、66打点、出塁率.446、OPS1.130もメジャー1位という圧倒的な打撃成績を残しており、三冠王も十分に狙える位置。「最強の二刀流プレーヤー vs 三冠王候補」というハイレベルなMVP争いが、大変な盛り上がりを見せているというわけだ。
しかし、大谷をMVPに"推薦"している選手がいる。ボストン・レッドソックスの主砲にして、大谷とオールスターのDH部門を争っているJD・マルティネスだ。29日の試合前の会見に臨んだ2018年の打点王は、自身がファンと公言している大谷について訊かれると興奮した様子で語り始めた。
「もしオオタニがこのまま打率.270、30本塁打、12勝くらい挙げたとしたら、間違いなくMVPだ」とマルティネス。「こんな成績を残すより価値のある選手なんて他にいないよね? 投打両方でこれだけの数字を残すことが可能なのは、本当にアンビリーバブルだよ」。
また、記者から50本塁打が可能か質問を受けると、険しい表情を浮かべながら「50は本当にすごい数字だからね……」と考え込みつつ、「オオタニができるかって? うん、オオタニならできるはずだ」とコメント。自身は2017年に45本、18年に43本を打っているがまだ未到達の数字に、期待を込めたのだった。実際、現在の大谷は55本ペース。達成の可能性も十分あるだろう。
もっとも、マルティネスはゲレーロJr.に関しても「今季は本当に信じがたいシーズンを送っているね」と称賛を送っている。しかし、「オオタニの前では霞んでしまうね。なぜなら、オオタニがやっていることは非現実的なものなのだから」と、やはり大谷がMVP最有力であることを確信しているようである。
この日はオールスターの2次投票結果が発表され、大谷はDH部門で全体の63%となる得票を集めた。2位はヨーダン・アルバレス(ヒューストン・アストロズ)の20%、そしてマルティネスが17%となっている。大谷の独走状態については「レースになっているとは思わないよ(笑)。僕は彼が出場するのを見届けるだけさ」と語り、「オオタニが先発にふさわしいんだよ」と出場を後押した。
そして最後に「彼は本当に、本当にやばいくらいボールを吹っ飛ばしている。だから僕の中では、今季のオオタニは、アメリカン・リーグにとどまらず、メジャーリーグ史上最高のシーズンを過ごしていると思うんだ」。
シルバースラッガーを3回受賞している大打者が、これだけの談話を残すほどである。しかも、この日は別のカードで対戦していないにもかかわらず。それだけ、大谷の存在は常にメジャーリーグの中心にいることに他ならない。そして、マルティネスのコメントが、決して過大評価に思えないことは、日々の活躍を見ている我々からしても納得ではないだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】ゴジラ、トラウトに並んだ月間13本目のホームランがこれだ!
現地時間6月29日、大谷は敵地で行なわれたニューヨーク・ヤンキース戦に「2番・DH」で先発すると、2打席連続となる27&28号を放ってメジャー最多本塁打王に躍り出た。この活躍に『MLB Network』のジョン・ヘイマン氏が「誰がMVPかについてまだ疑いはあるのかい?」とツイートしたように、大谷は今季のMVP最有力選手としてシーズンを過ごしている。
その中でも、目下最大のライバルと目されているのが22歳の神童、ブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)だ。大谷に抜かれるまで本塁打王トップに立っていただけでなく、打率.344、66打点、出塁率.446、OPS1.130もメジャー1位という圧倒的な打撃成績を残しており、三冠王も十分に狙える位置。「最強の二刀流プレーヤー vs 三冠王候補」というハイレベルなMVP争いが、大変な盛り上がりを見せているというわけだ。
しかし、大谷をMVPに"推薦"している選手がいる。ボストン・レッドソックスの主砲にして、大谷とオールスターのDH部門を争っているJD・マルティネスだ。29日の試合前の会見に臨んだ2018年の打点王は、自身がファンと公言している大谷について訊かれると興奮した様子で語り始めた。
「もしオオタニがこのまま打率.270、30本塁打、12勝くらい挙げたとしたら、間違いなくMVPだ」とマルティネス。「こんな成績を残すより価値のある選手なんて他にいないよね? 投打両方でこれだけの数字を残すことが可能なのは、本当にアンビリーバブルだよ」。
また、記者から50本塁打が可能か質問を受けると、険しい表情を浮かべながら「50は本当にすごい数字だからね……」と考え込みつつ、「オオタニができるかって? うん、オオタニならできるはずだ」とコメント。自身は2017年に45本、18年に43本を打っているがまだ未到達の数字に、期待を込めたのだった。実際、現在の大谷は55本ペース。達成の可能性も十分あるだろう。
もっとも、マルティネスはゲレーロJr.に関しても「今季は本当に信じがたいシーズンを送っているね」と称賛を送っている。しかし、「オオタニの前では霞んでしまうね。なぜなら、オオタニがやっていることは非現実的なものなのだから」と、やはり大谷がMVP最有力であることを確信しているようである。
この日はオールスターの2次投票結果が発表され、大谷はDH部門で全体の63%となる得票を集めた。2位はヨーダン・アルバレス(ヒューストン・アストロズ)の20%、そしてマルティネスが17%となっている。大谷の独走状態については「レースになっているとは思わないよ(笑)。僕は彼が出場するのを見届けるだけさ」と語り、「オオタニが先発にふさわしいんだよ」と出場を後押した。
そして最後に「彼は本当に、本当にやばいくらいボールを吹っ飛ばしている。だから僕の中では、今季のオオタニは、アメリカン・リーグにとどまらず、メジャーリーグ史上最高のシーズンを過ごしていると思うんだ」。
シルバースラッガーを3回受賞している大打者が、これだけの談話を残すほどである。しかも、この日は別のカードで対戦していないにもかかわらず。それだけ、大谷の存在は常にメジャーリーグの中心にいることに他ならない。そして、マルティネスのコメントが、決して過大評価に思えないことは、日々の活躍を見ている我々からしても納得ではないだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
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