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MLB

「データ」で探る大谷翔平の月間MVP受賞可能性。 最大のライバルは22歳の神童

THE DIGEST編集部

2021.07.01

本塁打&OPSでトップの大谷(左)、あらゆる部門でトップ3に入るゲレーロJr.(右)。どちらが取っても異論はない? (C)Getty Images

本塁打&OPSでトップの大谷(左)、あらゆる部門でトップ3に入るゲレーロJr.(右)。どちらが取っても異論はない? (C)Getty Images

 メジャーリーグは6月30日に開催されたゲームが終了し、いよいよペナントレースの行方を占う上で大事な7月に突入する。もっとも、日本のファンの中で大きな関心事となっていると思われるのは、「6月度の月間MVP」ではないだろうか。もちろん、その可能性を大いに秘めているのが大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)だ。

 注目を集めたニューヨーク・ヤンキース戦での先発マウンドは、1回持たずに7失点KOという衝撃的な結果に終わった。ただ、月間MVPは投打で部門が分かれているため、大谷は純粋にバッティングでの争うことになる。では、主要スタッツを比較しながら、受賞可能性やライバルたちを探っていこう。

●打率
[1]マイケル・ブラントリー(ヒューストン・アストロズ):.418
[2]セドリック・マリンズ(ボルティモア・オリオールズ):.385
[3]ブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ):.371
[18]大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス):.317
※40打数以上

●本塁打
[1]大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス):13本
[2]ジョナサン・スコープ(デトロイト・タイガース):10本
[2]ホゼ・アルトゥーベ(ヒューストン・アストロズ):10本
[2]ブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ):10本
[2]ジョーイ・ギャロ(テキサス・レンジャーズ):10本

●打点
[1]ジョナサン・スコープ(デトロイト・タイガース):26打点
[2]ライアン・マウントキャッスル(ボルティモア・オリオールズ)24打点
[2]ブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ):24打点
[4]大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス):23打点
[4]ヨーダン・アルバレス(ヒューストン・アストロズ):23打点

●OPS(出塁率+長打率)
[1]大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス):1.327
[2]ブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ):1.217
[3]ネルソン・クルーズ(ミネソタ・ツインズ):1.216
※40打数以上
 
 ご存知の通り、大谷は月間13本の本塁打を放ち、松井秀喜に並ぶ日本人メジャーリーガーの月間最多アーチを記録した。そしてこの13本は、2位に3本差をつけてのア・リーグトップ。この数字だけでも十分に月間MVP有力候補たるものだろう。

 もっとも、打率こそ上位勢に後れを取っているものの、打者の攻撃力を示すOPSは、何とこちらも1位。しかも、リーグにとどまらずメジャー全体でもトップの数字であり、「6月の大谷が最も高い打力を示していた」と言い換えても、決して過大評価ではないのである。

 主要部門を見渡すと、“ここでも”最大のライバルとなるのがゲレーロJr.だ。今季開幕から好調な22歳の神童は、打撃三冠王を狙える勢いで、大谷とは年間MVPの双璧と言われている。そして6月度の成績も、打率・本塁打・打点・OPSでいずれもリーグトップ3に入るなどさすがの数字。特に出塁率.465は両リーグ1位(大谷の.423は14位)で、このあたりも年齢離れしたアプローチの素晴らしさがうかがえる。

 選定者は、「パワーの大谷」「完成度のゲレーロJr.」のどちらを評価するのか。非常にハイレベルすぎて頭を悩ますことになりそうだ。大谷が受賞すれば、2004年8月のイチロー、2007年7月の松井以来となる日本人3人目の偉業となる。また歴史に名を刻むこととなるの。7月3日の発表を楽しみにしたい。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】月間MVP受賞に期待! 大谷が弾丸ライナー2連発で本塁打キングへ
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