ついに、この時がやって来た。

　ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は現地時間７月７日、本拠地で行われているボストン・レッドソックス戦に「２番・ＤＨ」で先発すると、５回に今季32号本塁打を叩き込んだ。シーズン32発は2004年に松井秀喜が記録した日本人選手最多を更新。文字通り、大谷が“トップに立った瞬間だった。

　７月４日のボルティモア・オリオールズ戦に“ゴジラ”に並んでいた大谷は、昨日のレッドソックス戦で７回２失点の好投を見せて今季４勝目を挙げていた。この日は第１打席にヒット、第２打席は三振、そして２対２で迎えた５回の第３打席にその瞬間が訪れる。

　カウント２－２からのファウルで２球を粘って７球目、内角に浮いてきたチェンジアップを強振した打球は瞬く間にライトスタンドへ消える今季32号。日本人選手最多ホームラン記録を更新して見せたのだ。
 

　この歴史的一発に現地メディアも大興奮のようだ。エンジェルス公式ツイッターは「非現実的だ……」と、わずか81試合で日本人新記録を樹立した鬼才を称賛。人気アナリストのジャレッド・カラビス記者も「信じられないやつだ！」と褒め称え、『Fox Sports』も「歴史が更新された！」と歓喜の声を届けている。

　現在のペースはシーズン60号本塁打に達する計算だ。大谷は今後、HRダービー、オールスターと激務をこなしながら、二刀流の負担も大きくのしかかってくるだろう。しかし、球界最高のナイスガイならば、常に我々の常識を超える男ならば、何かやってくれそうな気配も漂っている。

【動画】大谷、前半戦で“ゴジラ超え”の32号！ 歴史的一発がこれだ！