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「MLB最注目はオオタニじゃない!」米記者がタティースJr.と大谷の比較に異論!「馬鹿にするつもりはないが…」

THE DIGEST編集部

2021.07.08

球界屈指のポテンシャルを誇るタティースJr.(左)と大谷(右)。類稀なタレント性を持つ両雄の比較は簡単ではないが……。(C)Getty Iamegs

球界屈指のポテンシャルを誇るタティースJr.(左)と大谷(右)。類稀なタレント性を持つ両雄の比較は簡単ではないが……。(C)Getty Iamegs

 シーズン開幕から投打で好調を維持し、ついには本塁打数でメジャートップに立った大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)。その勢いはとどまるところを知らない。

 過去2年に渡って尾を引いていた右肩の怪我から復調を遂げ、春先から上り調子。「このペースでいけば早々に怪我をするだろう」という周囲の不安をよそに、日々存在感を強めていった背番号17は、7月3日にブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)を抜き、本塁打王争いで単独トップに浮上した。

「野球の神様であるベーブ・ルースを超える存在」「史上最高の野球選手だ」など、二刀流スターとして歴史的なシーズンを送る男への賛辞は後を絶たない。いまや、世界が27歳のサムライ戦士の一挙手一投足に熱視線を送っているのだ。

 そんななか、“大谷フィーバー”にクギを刺す人物もいる。米スポーツ専門メディア『Deadspin』のロブ・パーカー記者は、「MLBで最も注目すべきはショウヘイ・オオタニじゃない。タティースJr.だ」と、パドレスの超新星スラッガーの名を挙げた。

 同記者が挙げたタティースJr.も、大谷と同様に今季MLBの顔だ。打率.302、27本塁打、58打点、OPS1.083、18盗塁と圧倒的な成績をマーク。開幕前に締結した14年総額3億4000万ドル(約377億円)の大型契約に恥じないパフォーマンスを攻守で披露している。

 6月25日のアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦で放った3打席連続アーチなど、記憶に残るスーパープレーでファンを魅了する22歳の超逸材について、パーカー記者は「彼のプレーを見たくないなんて、誰が言えるだろうか!」と訴える。

「オオタニは今日を生きる人々の大半が見たことのない、二刀流のスターだ。投打でメジャートップクラスの実力を示している現代のベーブ・ルースであり、ユニコーン(唯一無二の存在の意)である。だが、タティースJr.も時代を動かせるだけの力を持った選手であり、チームをより良くするタレントだ」
 
 さらに「タティースJr.は史上最高のショートストッパーになり得る。彼は162試合制になってからでは、40本塁打、100打点、15盗塁以上を記録した史上唯一のショート、アレックス・ロドリゲス(2003年=47本塁打・118打点・17盗塁)に迫ろうとしている。ちなみにこの年のA-Rodは後にステロイド使用が報告された」と続けるパーカー記者は、「ハッキリ言って、オオタニがキャリアを通して二刀流をやれる保証はない」と断言。そのうえで、両雄をこう比較した。

「あのベーブ・ルースも二刀流で5年間のフルシーズンを戦い終えた後、打者に専念するようになった。オオタニもその方法に向かう可能性が高い。そうして、そうなった時には、打者としてどちらが優れているかが明確になるだろう。現時点での通算打率もタティースJr.は.302、オオタニは.271だ。

 もちろん、オオタニのやっていることを馬鹿にするつもりはない。彼はオールスターに史上初めて打者と投手の両方で選ばれた選手だ。それは驚くべきことであり、すべてが称賛に値する」

 どちらも甲乙つけがたい異彩を放っている二人。球界の未来を背負って立つスーパースターの雄姿から目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部
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