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「もはやオオタニは人間じゃない」大谷翔平の“超特大HR”にMLB殿堂入り剛腕も驚嘆!「きっとモンスターか人造人間だ」

THE DIGEST編集部

2021.07.11

百戦錬磨の名投手として名を馳せたマルティネス(左)。幾多の修羅場をくぐり抜けた名手をもってしても、大谷のパフォーマンスは傑出したものに映るようだ。(C)Getty Images

 大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)の勢いが止まらない。

 現地時間7月9日、敵地でのシアトル・マリナーズ戦に「2番・DH」で先発出場した大谷は、2日前に行なわれたボストン・レッドソックス戦に続く、今季33本目のホームランを放った。
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 敵地のファンから「MVPコール」を引き出す圧巻の一発が飛び出したのは、3回の第2打席だ。試合前まで11打数1安打(打率.091)と苦手にし、第1打席もセカンドゴロに終わっていたマルコ・ゴンザレスと対峙した背番号17は、カウント1-2からインコースに投じられた88マイル(約143.7キロ)のシンカーをフルスイング。高々と舞い上がった打球は、あっという間にライトスタンドの4階席にまで到達した。

 公式スタッツの飛距離で463フィート(約141.1メートル)を叩き出した驚愕の一撃だ。チームメイトのアレックス・コブが「あそこまで到達した打球はいままでにないはずだ。数字は間違っている」と指摘し、敵将のスコット・サーバイスが「我々は間違いを犯し、彼にはその代償を払わされた」と脱帽したのも無理はないだろう。

 27歳のサムライ戦士が魅せる連日連夜の活躍ぶりには、MLB屈指のレジェンドも驚くばかりだ。元ボストン・レッドソックスの右腕ペドロ・マルティネスは、MLBの公式番組『MLB Network』で「もはやオオタニは人間なんかじゃない」と、独特の言い回しで褒めちぎった。
 
「まさにアンビリーバブルだね。彼はたぶん人間じゃない。きっとモンスターか人造人間のような能力を持ったなにか、あるいはコンピューターチップが入っているとしか思えない」

 以前にも大谷について「毎日見ていても飽きない優れたアスリートであり、たったひとりですべてをやってのけてしまう」と絶賛したマルティネスは、二刀流スターとして異彩を放ち続ける日本人を、ユニークな喩えを交えて称える。

「たとえば史上最高の性能を持ったコンピューターがあるとする。これで完璧な選手を作るとしよう。完璧な肉体、完璧な精神、すべて完璧な選手。そうして出来上がるのはきっとオオタニだ。私が気になるのは、打つときは投手の思考法で向かうのか、投げるときは打者の思考で向かうのか、どうなのかだ」

 MLB通算219勝のレジェンドをして、ここまで言わせてしまう大谷。その存在感は強まるばかりだ。

構成●THE DIGEST編集部
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