大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)の勢いが止まらない。
現地時間7月9日、敵地でのシアトル・マリナーズ戦に「2番・DH」で先発出場した大谷は、2日前に行なわれたボストン・レッドソックス戦に続く、今季33本目のホームランを放った。
【動画】月まで行った超特大アーチ! マリナーズ戦で放った大谷の最新HRはこちら
敵地のファンから「MVPコール」を引き出す圧巻の一発が飛び出したのは、3回の第2打席だ。試合前まで11打数1安打(打率.091)と苦手にし、第1打席もセカンドゴロに終わっていたマルコ・ゴンザレスと対峙した背番号17は、カウント1-2からインコースに投じられた88マイル(約143.7キロ)のシンカーをフルスイング。高々と舞い上がった打球は、あっという間にライトスタンドの4階席にまで到達した。
公式スタッツの飛距離で463フィート(約141.1メートル)を叩き出した驚愕の一撃だ。チームメイトのアレックス・コブが「あそこまで到達した打球はいままでにないはずだ。数字は間違っている」と指摘し、敵将のスコット・サーバイスが「我々は間違いを犯し、彼にはその代償を払わされた」と脱帽したのも無理はないだろう。
27歳のサムライ戦士が魅せる連日連夜の活躍ぶりには、MLB屈指のレジェンドも驚くばかりだ。元ボストン・レッドソックスの右腕ペドロ・マルティネスは、MLBの公式番組『MLB Network』で「もはやオオタニは人間なんかじゃない」と、独特の言い回しで褒めちぎった。
「まさにアンビリーバブルだね。彼はたぶん人間じゃない。きっとモンスターか人造人間のような能力を持ったなにか、あるいはコンピューターチップが入っているとしか思えない」
以前にも大谷について「毎日見ていても飽きない優れたアスリートであり、たったひとりですべてをやってのけてしまう」と絶賛したマルティネスは、二刀流スターとして異彩を放ち続ける日本人を、ユニークな喩えを交えて称える。
「たとえば史上最高の性能を持ったコンピューターがあるとする。これで完璧な選手を作るとしよう。完璧な肉体、完璧な精神、すべて完璧な選手。そうして出来上がるのはきっとオオタニだ。私が気になるのは、打つときは投手の思考法で向かうのか、投げるときは打者の思考で向かうのか、どうなのかだ」
MLB通算219勝のレジェンドをして、ここまで言わせてしまう大谷。その存在感は強まるばかりだ。
構成●THE DIGEST編集部
【PHOTO】世界が驚嘆する偉才・大谷翔平のキャリアを厳選ショットで一挙公開!花巻東、日ハム、エンジェルスでの活躍を振り返る
現地時間7月9日、敵地でのシアトル・マリナーズ戦に「2番・DH」で先発出場した大谷は、2日前に行なわれたボストン・レッドソックス戦に続く、今季33本目のホームランを放った。
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敵地のファンから「MVPコール」を引き出す圧巻の一発が飛び出したのは、3回の第2打席だ。試合前まで11打数1安打(打率.091)と苦手にし、第1打席もセカンドゴロに終わっていたマルコ・ゴンザレスと対峙した背番号17は、カウント1-2からインコースに投じられた88マイル(約143.7キロ)のシンカーをフルスイング。高々と舞い上がった打球は、あっという間にライトスタンドの4階席にまで到達した。
公式スタッツの飛距離で463フィート(約141.1メートル)を叩き出した驚愕の一撃だ。チームメイトのアレックス・コブが「あそこまで到達した打球はいままでにないはずだ。数字は間違っている」と指摘し、敵将のスコット・サーバイスが「我々は間違いを犯し、彼にはその代償を払わされた」と脱帽したのも無理はないだろう。
27歳のサムライ戦士が魅せる連日連夜の活躍ぶりには、MLB屈指のレジェンドも驚くばかりだ。元ボストン・レッドソックスの右腕ペドロ・マルティネスは、MLBの公式番組『MLB Network』で「もはやオオタニは人間なんかじゃない」と、独特の言い回しで褒めちぎった。
「まさにアンビリーバブルだね。彼はたぶん人間じゃない。きっとモンスターか人造人間のような能力を持ったなにか、あるいはコンピューターチップが入っているとしか思えない」
以前にも大谷について「毎日見ていても飽きない優れたアスリートであり、たったひとりですべてをやってのけてしまう」と絶賛したマルティネスは、二刀流スターとして異彩を放ち続ける日本人を、ユニークな喩えを交えて称える。
「たとえば史上最高の性能を持ったコンピューターがあるとする。これで完璧な選手を作るとしよう。完璧な肉体、完璧な精神、すべて完璧な選手。そうして出来上がるのはきっとオオタニだ。私が気になるのは、打つときは投手の思考法で向かうのか、投げるときは打者の思考で向かうのか、どうなのかだ」
MLB通算219勝のレジェンドをして、ここまで言わせてしまう大谷。その存在感は強まるばかりだ。
構成●THE DIGEST編集部
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