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「まだ磨きをかける必要がある」“現役最強”シャーザーが投手・大谷翔平に金言を伝授!「エースは突然になれるものじゃない」

THE DIGEST編集部

2021.07.09

投手としての大谷(右)に、球界屈指の剛腕シャーザー(左)がメッセージを送った。(C)Getty Images

投手としての大谷(右)に、球界屈指の剛腕シャーザー(左)がメッセージを送った。(C)Getty Images

 圧巻のパフォーマンスの数々で世界を魅了しているのが、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)だ。

 メジャー4年目を迎えた今季の大谷は、とりわけ打撃で偉才ぶりを遺憾なく発揮。2位のブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)に4本差のメジャーリーグトップの32本塁打を放ち、OPS(出塁率と長打率を足し合わせた値)も1.064とハイアベレージを叩き出している。
【動画】これは打てない…大谷翔平が披露した球速差48キロの幻惑ピッチングはこちら

 一方でピッチングの成績も上々だ。勝ち星こそ4勝(1敗)ながら、67イニングを投げて、奪三振率11.69をマーク。さらに自身のメジャーキャリアでは最高となる6度のクオリティースタート(6回以上に投げて3失点以内)も達成するなど、投手力が乏しいチームの柱になりつつある。

 だが、あえて厳しく指摘すると、初回を持たずにノックアウトされた6月30日(現地時間)のニューヨーク・ヤンキース戦のように安定感を欠く場面もある。依然として「絶対的エース」というわけではない。
 
 この現状は伸びしろがあるとも取れる。それは奇しくも“同業者”たちも感じ取っているようだ。現地時間7月7日に掲載された米メディア『The Athletic』のレポートで、球界屈指の剛腕マックス・シャーザーは、「投手・大谷」について、こう指摘している。

「オオタニはまだまだ投球に磨きをかける必要がある。腕に決して良くはないスプリットを今後どうしていくのかは考えていかなければならないだろう」

 過去に3度のサイ・ヤング賞を手にし、現役最強の呼び声も高いシャーザーだけに、大谷への厳しい言葉には説得力がある。そんな36歳のベテラン右腕は“金言”も伝授している。

「エースとは突然になれるものじゃなく、何年もかけてなるものなんだ。だから簡単な仕事ではない。信じられないほどの運動能力の持ち主であるオオタニならそれが出来ると思う。何よりも健康を保つことが重要になるけど、彼なら絶対にエースになれると私は信じている」

 球史に残るレジェンドからの言葉は、何よりも大谷のポテンシャルの高さをうかがわせるものだと言えそうだ。

構成●THE DIGEST編集部
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