緊張感のある場面での対決では、アドレナリンが出すぎてしまう時がある。現地時間7月5日のロサンゼルス・エンジェルス戦で、大谷翔平と対峙したボストン・レッドソックスのアダム・オッタビーノが見せた振る舞いはまさにそうだった。
【動画】大谷翔平に「クソ野郎!」。レッドソックス右腕の暴言シーンはこちら
レッドソックスが1点をリードした9回裏2死1、2塁の場面だ。一打サヨナラの大ピンチでマウンドに立ったオッタビーノは、気迫のこもった投球で大谷をセカンドゴロに打ち取ると、「誕生日おめでとう!クソ野郎!」と放送禁止用語で吠えたのだ。
同日に誕生日を迎えていた大谷への発言は、試合後に小さくない物議を醸した。主にSNSでは「なぜそこまで言う必要があるのか?」「礼儀を知らない」「リスペクトの欠片も感じられない言動だ」と35歳のベテランリリーバーに対する批判が殺到した。
これまでオッタビーノ本人は、“問題発言”をしてしまったワケを説明していなかったが、現地時間7月10日に地元紙『Boston Helard』の取材で「無礼なことだったかもしれないから、少しは悪いと思っている」と釈明した。
「気持ちというか情熱が前に出てしまった。ショウヘイのことを悪く言うつもりなんてなかったんだよ。何より僕は彼の大ファンだからね。でも、あの試合の僕は良いピッチングが出来てなくて、審判の判定や自分自身にもムカついていた。頭の片隅で『オオタニまで回すな』という思いはあったなかで、ああいう内容だったからフラストレーションがたまったんだ」
自らの投球内容に対する不満から苛立っていたというオッタビーノは、「彼の誕生日なのは知っていた」と続けている。
「彼と対峙した時、僕は深呼吸をした。そして心の中の深い部分まで巡って、心を落ち着ける必要があったんだ。その時に入ったのが怒りのスイッチだったんだよ。誰もが彼にヒット打ってほしいと考えていることも分かっていた。だから、僕としては『誕生日なんてやらせねぇ! 抑えてやったぞ』ってつもりで言ったんだ。彼に向けたものじゃない」
さらに「ショウヘイをけなしたくて言った言葉じゃないし、本人には何も言っていない。ネット上で色々調べている人たちが、口の動きを読んでいるだけのことだ」と訴えたオッタビーノは、「僕はいつもクレイジーなことをマウンドでは言う。それは集中しようとしているだけなんだ。無礼を働こうとしているわけじゃない」と強調した。
逆に言えば、経験豊富なベテラン投手にここまで神経を使わせた大谷の存在感は凄いと言うべきなのかもしれない。いずれにしても、今後の両雄の対決は現地でも注目を集めそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
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レッドソックスが1点をリードした9回裏2死1、2塁の場面だ。一打サヨナラの大ピンチでマウンドに立ったオッタビーノは、気迫のこもった投球で大谷をセカンドゴロに打ち取ると、「誕生日おめでとう!クソ野郎!」と放送禁止用語で吠えたのだ。
同日に誕生日を迎えていた大谷への発言は、試合後に小さくない物議を醸した。主にSNSでは「なぜそこまで言う必要があるのか?」「礼儀を知らない」「リスペクトの欠片も感じられない言動だ」と35歳のベテランリリーバーに対する批判が殺到した。
これまでオッタビーノ本人は、“問題発言”をしてしまったワケを説明していなかったが、現地時間7月10日に地元紙『Boston Helard』の取材で「無礼なことだったかもしれないから、少しは悪いと思っている」と釈明した。
「気持ちというか情熱が前に出てしまった。ショウヘイのことを悪く言うつもりなんてなかったんだよ。何より僕は彼の大ファンだからね。でも、あの試合の僕は良いピッチングが出来てなくて、審判の判定や自分自身にもムカついていた。頭の片隅で『オオタニまで回すな』という思いはあったなかで、ああいう内容だったからフラストレーションがたまったんだ」
自らの投球内容に対する不満から苛立っていたというオッタビーノは、「彼の誕生日なのは知っていた」と続けている。
「彼と対峙した時、僕は深呼吸をした。そして心の中の深い部分まで巡って、心を落ち着ける必要があったんだ。その時に入ったのが怒りのスイッチだったんだよ。誰もが彼にヒット打ってほしいと考えていることも分かっていた。だから、僕としては『誕生日なんてやらせねぇ! 抑えてやったぞ』ってつもりで言ったんだ。彼に向けたものじゃない」
さらに「ショウヘイをけなしたくて言った言葉じゃないし、本人には何も言っていない。ネット上で色々調べている人たちが、口の動きを読んでいるだけのことだ」と訴えたオッタビーノは、「僕はいつもクレイジーなことをマウンドでは言う。それは集中しようとしているだけなんだ。無礼を働こうとしているわけじゃない」と強調した。
逆に言えば、経験豊富なベテラン投手にここまで神経を使わせた大谷の存在感は凄いと言うべきなのかもしれない。いずれにしても、今後の両雄の対決は現地でも注目を集めそうだ。
構成●THE DIGEST編集部