ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は現地時間７月12日、クアーズ・フィールドで行なわれているホームラン・ダービーに出場。前半戦をメジャー最多33本塁打で折り返して第１シードで迎え、延長戦の末に１回戦で敗退した。

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　これが大谷、というパフォーマンスだった。

　ダービーは８人で争うトーナメント形式で行なわれ、１回戦・２回戦は制限時間３分、決勝は２分の持ち時間がある。選手は任意のタイミングで45秒の休憩をとることができ、流れを変える意味でもこの使い方が一つキーポイント。また、各ラウンドにボーナスタイムが30秒あり、さらに475フィート（約144.8ｍ）以上の本塁打を打った選手には、追加30秒が与えられる。

　果たして大谷は、ダービー史上最長520フィート弾（158.5ｍ）を放ったナ・リーグ最年少首位打者のホアン・ソト（ナショナルズ）と素晴らしい戦いを演じる。
  　開始直前に元チームメイトのアルバート・プーホルス（現ドジャース）からの激励電話を受けて迎えるも、開始40秒でやっと１本とエンジンがかからない。最初の休憩を取るまでの１分40秒間でわずか５本。すると、今度はマイク・トラウトからの電話も届く。

　このエールが届いたのか、大谷は３分間で16本まで稼ぎ、疲労困憊ながらもボーナスタイムを迎える。そして最後の最後で何と“同点”の22号！　勝負は延長戦に持ち込まれた。

　延長戦でソトは６本。そして大谷は連続アーチで畳みかけ、最後の10秒で並んで見せる。あと１本……に迫った打球は惜しくも届かず、今度は３スウィング勝負の再延長へ。そして天才ソトは、何と全部のスウィングをスタンドインさせる。
　
　大谷は、最初のスウイングで失敗。残念ながら初戦負けとなり、１回戦は上位シードが全員敗戦。大谷が「疲れました……」と連呼したのも納得の激闘。それでも、明日の本戦は「１番・ＤH」で出場し、どんな活躍を見せるのかまた楽しみになった。

＜１回戦結果＞
■○トレイ・マンシーニ（オリオールズ）：24本 vs ●マット・オルソン（アスレティクス）：23本

■〇トレバー・ストーリー（ロッキーズ）：20本 vs ●ジョーイ・ギャロ（レンジャーズ）：19本

■〇ピート・アロンゾ（メッツ）35本： vs ●サルバドール・ペレス（ロイヤルズ）：28本

■〇ホアン・ソト（ナショナルズ）31本： vs ●大谷翔平（エンジェルス）：28本

構成●THE DIGEST編集部

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