大谷翔平（ロサンゼルス・エンジェルス）が快進撃を続いている。

　開幕前に囁かれたコンディション面の不安を吹き飛ばし、二刀流としてフル稼働している27歳。打っては両リーグ最多の本塁打33本をマークし、投げても13先発で４勝、87奪三振を記録している。
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　史上初の“リアル二刀流”で出場した先のオールスターでも、ファンに特大の娯楽を提供。その球宴明けの初戦となった16日（現地時間）のシアトル・マリナーズ戦では、痛烈なタイムリーヒットを放って後半戦も好スタートを切った。

　文字通り野球史に刻まれる偉業の数々は、野球のみならず、他競技のアスリートたちをも刺激している。現地時間７月16日にインド紙『Times of India』で「僕は日本のショウヘイ・オオタニを尊敬しているんだ」と語ったのは、棒高跳び界の新星アルマンド・デュプランティスだ。

　現在21歳のデュプランティスも、超逸材である。元アメリカ代表の棒高跳び選手である父と元スウェーデンのバレーボール代表選手の母の間に生まれ、ニューヨーク・メッツのマイナーでプレーする兄も持つアスリート一家で育った。
  　2020年９月にはウクライナの“鳥人”セルゲイ・ブブカ氏が、1994年にマークした６メートル14を更新し、屋外世界新記録となる６メートル15を記録したデュプランティス。来る東京五輪には母の祖国であるスウェーデン代表として臨み、金メダルの獲得が期待されている。

　そんなスウェーデンの逸材は、自身初となる来日に関して「勝つことが唯一の目標になるよ」と話し、「僕はショウヘイ・オオタニに夢中なんだ」と語った。

「３年より前かな。オオタニがメジャーリーグに来る前にユニホームも買ったんだ。動画で見て彼のことは知っていたんだよ。それと実際にやってることはクレイジーだと思ったから、友だちにも『彼は凄いぞ。お世辞抜きにオオタニは新しいベーブ・ルースになる』って言っていた。いまじゃ取りつかれたように彼のプレーを見ているよ」

　スポーツの垣根を越えて、注目を浴びている大谷のプレー。日増しに強まる存在感は、もはや世界規模といっても過言ではなさそうだ。

構成●THE DIGEST編集部
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