ロサンジェルス・エンゼルスに所属する大谷翔平は、開幕以来圧巻のパフォーマンスを披露し続けている。直近のオークランド・アスレティックス戦こそ３三振を喫したが、ホームランは年間60本に迫るペースの34本で、依然両リーグトップを独走中。ピッチングの方も好調で、現地時間７月20日の登板では、アスレチックス打線を６回３安打無失点に封じ込め、８つの三振を奪ってみせた。

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　そんな大谷には、対戦相手も軒並み賛辞を送っている。ミネソタ・ツインズは７月22日からエンゼルスとの４連戦を迎えるが、地元メディア『Star Tribune』は、ツインズの面々の大谷に対するコメントを伝えた。

　ツインズのロッコ・バルデッリ監督は、大谷を「スペシャル以上。ほとんど信じられない」と評し、「夢でしか見たことのないものを、彼は球場でやっている。彼が何をやっているか、我々は落ち着いて理解するべきだと思う。なぜなら、彼は複数の点において、生涯に一人の選手だからね。こんな男、そうそう近くでは見られない」と、その稀有な才能を絶賛した。

　また、数多の野球選手を分析してきたチームスカウトも、大谷のパフォーマンスには舌を巻く。

「この仕事を数十年間にわたってやってきた。これまで何千人もの野球選手を見てきたけど、その中でもオオタニが一番だ」
  　セカンドを守るホルヘ・ポランコも同様だ。同選手は、「僕もリトルリーグでは投げていた。そういう人は多くいるけど、両方続けられるほどの人はいない」と語り、「オオタニみたいな人は、オオタニしかいない」と、その異質さに驚きを示している。

　同記事では、前田健太のコメントも紹介されている。22日に登板予定の前田は、前回対戦で３打数２安打１本塁打と打ち込まれた大谷へのリベンジを誓っている。

「彼との対戦を本当に楽しみにしている。もし打たれたら、日本では本当に大騒ぎになると思うから、今回は必ず抑えなきゃいけない」

　ツインズは今季すでに２回エンジェルスと対戦し、うち１試合で大谷は先発出場。その時は、ツインズがホセ・ベリオスとテイラー・ロジャースの継投で大谷を３三振に切って取り、見事な大谷封じを遂行した。

　今回の対大谷の鍵を握るのは、４連戦の１つ目を任される前田のピッチングだろう。昨季のサイ・ヤング賞次点と今季のホームランランキングトップの対決は、果たしてどちらに軍配が上がるのか。白熱の日本人対決から目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

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