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MLB

大谷翔平、雄叫び上げ自己最多5勝目! 7回1失点+先制打+盗塁の“リアル二刀流”で躍動。最終99球でこの日最速160キロ!

THE DIGEST編集部

2021.07.27

リアル二刀流の活躍で自らに白星をプレゼントした。(C)Getty Images

リアル二刀流の活躍で自らに白星をプレゼントした。(C)Getty Images

 アナハイムの空に、球界最高アスリートの雄叫びがこだました。

 ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は現地時間7月26日、本拠地で行なわれたコロラド・ロッキーズ戦に「2番・投手」で先発出場。投げては7回5安打1失点、5奪三振の好投で今季5勝目を手にすると、打っても初回に自らを援護する先制タイムリー&14盗塁目を決め、“リアル二刀流”として躍動した。

 その才能は、初回からフル回転する。まず先発マウンドに上がった大谷は、先頭打者を驚異的な変化のスライダーで空振り三振に打ち取るなど無失点スタート。直後、バッティングでも魅せる。

 無死二塁のチャンス、カウント3-1から外角のシンカーを振るとバットは真っ二つに折れる。しかし、自慢のパワーを発揮して打球をセンター前まで運び、自援護する先制打を、“投手・大谷”にプレゼントするのだった。

【動画】雄叫けびのガッツポーズ! 大谷、99球目で161キロを出し咆哮!
 
 もっとも、打撃はこの後2三振含む3打席連続凡退と、あまりいいところがなかった。しかし、それを“尻ぬぐい”する投球がいできてしまうのが、二刀流たる凄さだ。

 4シーム、スライダー、カッター、スプリッターと相手に的を絞らせず凡打の山。4回は死球からピンチを背負うもゼロに抑える。しかし続く5回、9番打者にフルカウントから粘られての7球目、甘く入ったスライダーを右翼席へ運ばれて1点差。さらに安打でつながれて、いやな空気が漂う。

 だが、2番のセンター前に抜けそうな打球を、遊撃ホゼ・イグレシアスがバックハンドトスで二塁に送る好守で阻止。大谷もグラブを叩いて感謝を伝えた。初回以降に援護はない中、6回は三者凡退、そして7回のマウンドへ。

 絶対に勝つ。ギアが一つ上がる。先頭をフルカウントからスライダーで空振り三振に仕留めると、8番は中飛、そして5回に一発を浴びたドム・ヌニェスを迎える。初球、この日最速となる99.3マイル(159.8キロ)。カウント1ー2、ここで渾身の一球を投げ込ん空振り三振。大谷はガッツポーズと雄叫びを上げ、場内のボルテージも一気に上がった。99球にして最速を更新する99.7マイル(160.4キロ)。現地実況も「最後にして最高のボール」とほれぼれしていた。

 試合はその後、点を取り合いながらも、不安のブルペンが踏ん張ってエンジェルスが6対2で勝利。今季5勝目はメジャー自己最多を更新。7回1失点の好投で防御率も3.04まで改善させるなど、両リーグ最多35本塁打のバッティングともども、怪物という表現ではとどまらない域になっている。

 今夜も“ショウタイム”に、球界が、ファンが魅了された。

構成●THE DIGEST編集部

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