現地時間７月27日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は、本拠地で行なわれたコロラド・ロッキーズ戦に「２番・ＤＨ」で先発出場。５回の第３打席に今季36号を放った。

　１回表、エンジェルスは三塁手のジャック・メイフィールドの連続エラーなどで、無死満塁から２点を失う。その裏に登場した大谷は、無死一塁でまずはファーストライナーに倒れた。

　この後エンジェルスはさらに３点を失った後、３回無死二、三塁の好機で大谷に第２打席が回る。だが、相手先発のオースティン・ゴンバーが繰り出す苦手の左腕からのスライダーに翻弄され、ここも空振り三振に倒れた。
  　試合はさらに一方的な展開となり、５回が終わった時点でエンジェルスは０対10と大量リードを許してしまう。スタンドからはエンジェルスファンのブーイングが響く中、一矢報いたい大谷が５回裏の第３打席に立つ。
　
　２死三塁の場面でゴンバーは大谷に対し徹底してアウトローへのスライダーで攻めるが、カウント１－２からの６球目。スライダーが真ん中に入ってしまう。これを見逃す大谷ではない。フルスウィングした打球は打った瞬間にそれと分かる当たりで、大谷も“確信歩き”。大差をつけられて鬱屈した雰囲気を吹き飛ばす一発は、エンジェルスファンの待つライトスタンドへと消えていった。

　実に141メートルも飛んだこの当たりに、ロイヤルズなどで通算132勝を挙げ、現在は『FOXスポーツ』でエンジェルス戦の解説を務めるマーク・グビザも「オーマイゴッド！　オオタニは偉大だ！　この男は非現実的だ！」とツイッターで絶叫。試合は以前２対10でロッキーズが大量リードしているが、大谷の特大の一発で雰囲気は確かに変わった。

構成●SLUGGER編集部

【動画】大差で暗い雰囲気を吹き飛ばす、大谷の36号弾！