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MLB

「何て感動的な光景だ」トレードを知って涙。16年MVPの“人間味”あふれる姿に米感泣

THE DIGEST編集部

2021.07.31

16年MVPのブライアントもトレードへ。最後の姿が感動を呼んでいる。(C)Getty Images

16年MVPのブライアントもトレードへ。最後の姿が感動を呼んでいる。(C)Getty Images

 メジャーリーグは現地時間7月30日、トレード・デッドラインを迎え、球界の勢力図を一変させるような移籍が続出。昨日はサイ・ヤング賞3回のマックス・シャーザーがワシントン・ナショナルズからロサンゼルス・ドジャースへ放出され、この日は2016年世界一のシカゴ・カブスが主力を軒並み売り出した。

 チームの顔でもあった強打の一塁手アンソニー・リゾーはニューヨーク・ヤンキースへ、“魔術師”の異名をとる天才遊撃手ハビア・バイエズはニューヨーク・メッツ、守護神のクレイグ・キンブレルはシカゴ・ホワイトソックス、そして、108年ぶりの世界一となった2016年にMVPを獲得したクリス・ブライアントはサンフランシスコ・ジャイアンツへと移っている。

 中でもブライアントは昨オフの段階からトレードの噂が出ており、放出は既定路線ではあった。さらにメジャー昇格前、マイナーで圧倒的な成績を残しながらも、FA資格を取得するのを1年遅らせるために、球団がコールアップしなかったことをずっと根に持っており、提示された延長契約を何度か断った過去もある。

【動画】涙の抱擁…トレードを知ったブライアントは大号泣
 とはいえ、2013年ドラフト全体2位で入団してから8年間を過ごしたチーム。やはり離れる時には思うところもあったようだ。ブライアントがトレードを知ったのは、この日の試合直前。ダグアウトで電話を受け取った16年MVPは放出の知らせを受けて涙を浮かべると、近くにいたコーチとハグをかわしてともに号泣したのだった。

 このシーンは地元TV局が捉えており、「我々も涙なしでは見られない」(『Marquee Sporst Network』)「何て感動的な光景なんだ」(『Fox Sports MLB』)といったコメントが数多く寄せられ、再生回数は数時間で200万回を超えている。

 同じくトレードされたバイエズらもこのオフにFAとなり、ブライアントともども再び帰って来る可能性もゼロではない。しかし仮に何があろうとも、カブスの黄金期を築いてくれた彼らの雄姿を、ファンが忘れることもないはずだ。

構成●THE DIGEST編集部
 
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