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カブス、ナショナルズは世界一チームを解体、五輪参加中の有望株が移籍…MLBトレード・デッドライン狂騒曲<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2021.07.31

ヤンキースへ移籍したリゾー。カブスはブライアント、バイエズも放出して16年の世界一チームを完全に解体した。(C)Getty Images

ヤンキースへ移籍したリゾー。カブスはブライアント、バイエズも放出して16年の世界一チームを完全に解体した。(C)Getty Images

 日本では連日、オリンピックで熱戦が繰り広げられているが、海の向こうのメジャーリーグも負けてはいない。7月30日(現地時間)は夏の風物詩とも言えるトレード・デッドライン。今年もさまざまなドラマと興奮に満ちていた。

●ドジャース、パドレスの大投手争奪戦
 2021年のトレード・デッドライン最大のドラマは、何と言ってもマックス・シャーザーをめぐるドジャースとパドレスの攻防だろう。同じナ・リーグ西地区に所属し、今年の世界一有力候補に挙げられている両チームが、サイ・ヤング賞3度を誇る大投手をめぐって激しい争奪戦を繰り広げた。

 当初、有利に交渉を進めていたのはパドレスだった。29日夕方、『ジ・アスレティック』の人気記者ケン・ローゼンタールが「パドレスが獲得間近」と報じたが、その後、形勢が逆転。深夜になって、今度はドジャース有利との報道が大勢を占めるようになった。結局、ドジャースは球界屈指の有望株捕手キーバート・ルイーズを含む4人のプロスペクトを差し出し、シャーザーに加えてサイクル安打3度の韋駄天トレイ・ターナーも獲得してみせた。

 一敗地にまみれたパドレスのAJ・プレラーGMは失地挽回を求めて先発右腕のホゼ・ベリオス(ツインズ)獲得に動いたが、こちらも失敗。ここ1、2年大型トレードをいくつも成立させ、人気ロックフェスにちなんで“プレラーパルーザ”の異名を取っていた敏腕GMも、今回ばかりは不発に終わった。
 
●カブス、ナショナルズがチームを解体
「盛者必衰」という言葉を思い起こさせたのがカブス、ナショナルズのチーム解体だ。

 カブスは2016年に108年ぶり、ナショナルズは19年に球団創設以来初のワールドチャンピオンに輝いたが、いずれも今回のデッドライン・トレードで当時のV戦士を中心に主力選手を次々に放出。自ら一時代にピリオドを打つ形となった。

 カブスは一塁手のアンソニー・リゾーをヤンキース、遊撃手のハビア・バイエズをメッツ、そして三塁手のクリス・ブライアントをジャイアンツへ。バイエズとブライアントはチーム生え抜き、リゾーも若手時代にトレードで獲得した選手で、いずれもカブスを低迷球団から強豪に押し上げた功労者。ファンからの人気も非常に高かった。

 ナショナルズもシャーザー、ターナーに加えて19年ワールドシリーズの“胴上げ投手”ダニエル・ハドソン、今季カブスから加入したジョン・レスター、カイル・シュワーバーらを次々に放出して再建モードへ入った。

 両チームとも、今季限りでFAとなる選手を放出してプロスペクト(若手有望株)を得ることで、枯渇していたファーム組織を再活性化させるのが狙い。いくらスーパースターでも、チームの功労者でも、チームの長期計画に合致しなければ容赦なく放出する。毎年の光景とはいえ、MLBの厳しさを改めて感じさせる。トレード前日の試合後、リグリー・フィールドでの最後の瞬間を噛みしめるようにダグアウトで佇むブライアントの姿が印象的だった。
 
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東京五輪アメリカ代表の主力投手もトレード

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